Photo from Cybergun

フランスのエアソフト企業サイバーガン (Cybergun) 社が、新作の電動エアソフトであるシグ・サワー (SIG SAUER) 社の「SIG MCX」を公開した。

これは米国ショットショー (U.S. SHOT Show 2017) において発表のあったものとなり、今回公開された写真はその最初の試作モデルであることが示されている。

サイバーガン社と言えば、エアソフト業界における「ライセンス・エアソフト」ビジネスを展開した先駆け的存在であり、今回のシグ・サワー社をはじめ多くの著名な銃器メーカーの公式ライセンスホルダーとなっている。

Photo from Cybergun

その為、エアソフト愛好家にとっては、シグ・サワー社によるメーカー公認ロゴが堂々入ることは、その所有意欲を刺激されること間違いなさそうだ。

一方の実銃における SIG MCX は、2015 年度の米国ショットショーで、シグ・サワー社の次世代ライフルとして注目を集めている。

コンパクトで、バレル交換によって 300BLK / 5.56 NATO / 7.62x39mm といった複数の弾薬の使用を可能とするマルチキャリバーライフルとなっており、ローテーティング・ボルトシステム、ショートストローク・ピストン、2 ポジション・ガスシステムといった特徴を持つ。

射手の利き腕の左右に関係なく操作ができるよう完全アンビ化されている他、サプレッサーとの相性を高めたデザイン設計となっている。

また、銃本体のトップ部分にピカティニー規格のレイルとハンドガードに KeyMod、そしてストック部分には英国など欧州の警察関係機関でよく見掛けるスケルトン状の折り畳み式が採用されている。

Photo from SIG SAUER

同社は SIG MCX について「究極のモダンライフル」「真の意味でミッション内容に即した順応性を持つ初のウェポンシステムだ」と触れ込み、その出来栄えに自信をみせている。

そしてショットショーの発表で注目を浴びた同年 9 月には、英国ロンドン警視庁所属の対テロ警察特殊部隊 (CTSFO: Counter Terrorist Specialist Firearms Officers) が SIG MCX を携行して対テロ警戒任務に当たっている姿が確認されている。

その後 2016 年 6 月には、フランス・パリで開催されたユーロサトリ国際防衛展示会 (Eurosatory 2016) の席上、ドイツ連邦軍 (Bundeswehr) と同陸軍の特殊部隊である KSK (Kommando Spezialkräfte) がその取得に関心を寄せていたことが伝えられている。

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加えて 2016 年 11 月には、オランダ軍海兵隊特殊部隊 (NL-MARSOF) に SIG MCX シリーズの 7.62x35 mm (300 BLK) ショートバレル・カービンがデリバリーされたことが明らかとなっている。

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この他、米陸軍特殊部隊デルタフォースが .300 AAC Blackout と共に評価に供していたとする情報をはじめ、西側諸国における幾つかの特殊部隊では既に利用されているとも言われている。