シグ社が米陸軍制式拳銃『M17』の空気銃バージョンを発売。P320ではマルゼン社の特許技術を利用か
先日、アメリカ陸軍の新制式拳銃として採用されたM17拳銃の空気銃バージョンをシグ社が発売した。民生版のP320は既に空気銃バージョンが発売されているが、これをタンカラーに改め軍用のサムセフティと同様のレバーを追加、そして弾倉も軍用風の長いものに変更された。
日本で言うところの「エアソフトガン」ではなく、0.177口径(約4.4mm)の金属製のペレットをCO2ガスで撃ち出すもの。ショートリコイルしない、イジェクションポートが開かないなどリアルなものではないがブローバック動作し、通常分解も実銃と同じように行える。
日本で言うところの「エアソフトガン」ではなく、0.177口径(約4.4mm)の金属製のペレットをCO2ガスで撃ち出すもの。ショートリコイルしない、イジェクションポートが開かないなどリアルなものではないがブローバック動作し、通常分解も実銃と同じように行える。
SIG P320 Air Gun - Ready to Train!: Guns & Gear| S9 E9 - YouTube
ところで、以前からP250やP226、そしてP320のレプリカは日本で製造されていることが明らかになっている。
空気銃版P320。トリガー上部に「Made in Japan」の文字がある。
Photo from replicaairguns.com
これらはシグ社の製品として販売されており、製造企業名までは明らかにされていない。発射メカについて類似する製品もなく、特定するのは難しそうだ。
特許との類似を見てみると、このようなものがある。左側は有限会社マルゼンが保有する、タンクの着脱メカに関する特許2016-200377号である。この技術を含めた関連技術はアメリカでも特許を取得しているが、これとP226のメカがよく似た構成となっている。P320ではよりシンプルなねじ込み式の脱着装置に改められているが、もしP226がマルゼン製とするなら、P320も同様である可能性は高い。
もっともマルゼンはCO2タンクを用いた製品を日本国内で発売しておらず、シグ社のモデルを製品化もしていない。タンク部分のみマルゼンの技術を流用し、他の部分の設計製造はエアソフトガンとはまったく関係のない企業が行ったということも十分に考えられる。
しかし将来、シグ社からデータを提供された、実物とまったく同じ外見のP320のエアソフトガンがどこかのメーカーから出てくるかもしれない……というのは、物理的・法的な諸問題はさておき、夢のある話ではないだろうか。
Text: Chaka (@dna_chaka) - FM201811
Chaka (@dna_chaka)
世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。
★この記事へのコメント
コメントを投稿する
★この記事をブックマーク/共有する
★新着情報をメールでチェック!
★Facebookでのコメント