ロッキード・マーティン社の次世代GPSⅢ衛星が軌道上に
The fifth Lockheed Martin-built GPS III satellite (For Illustration Purpose Only)
ロッキード・マーティン社が設計・製造した第5世代のGPSⅢ衛星(全地球測位システムⅢ”Global Positioning System Ⅲ”)が高度20,200kmの軌道上に向かっている。これは米国宇宙軍(U.S. Space Force)のGPS衛星群の近代化に貢献することとなる。
この次世代の衛星を載せた宇宙船”GPSⅢSV05”は2021年6月17日の早朝に打ち上げられ、米国宇宙軍が使用する戦闘システムに統合される。軌道上に配置された後、この衛星は米軍に対してより安全かつ妨害やなりすましをされにくいGPS信号を発信する。
また、旧型のGPS衛星と比較して、下記を例とした様々な性能が進歩した。
・位置情報の精度が3倍に向上。
・対妨害電波の性能が8倍以上に向上(但し、パラメータ不明)
・新しい民用衛星測位サービス(L1C)信号の接続強度が向上
GPSⅢSV05はSpaceX社のファルコン9ロケットから切り離された後、米国宇宙軍とロッキード・マーティン社の技術者による制御下に入る予定である。軌道上に到達後は技術者が衛星に信号を送り、ソーラーパネルとアンテナを展開するとともに、米国宇宙軍の司令部に引き渡す準備をする。その後は、シュリーファー空軍基地の第2宇宙作戦隊によって管理・運用される。
松井の所見:
本記事を選定する際、最初に目に留まったのが衛星の小ささ(本記事掲載画像)である。官民両用の衛星をここまで小型化した技術に松井は驚いたのである。宇宙作戦が具体的にどのようなものかは不明だが、サイバーおよび電磁波分野を主眼に置いた開発(特に妨害対策)が進んでいるのは確かなようである。このような衛星はどちらかというと地上支援型であり、ス〇―デスト〇イヤーやデ〇スターのような攻撃的なものではないように松井は考える。では、宇宙作戦における攻撃型の衛星(または宇宙船)はどのようなものになるのだろうか。地球上の航空機の無力化や電波遮断のような非物理的な攻撃なのか、ミサイルやレーザーによる物理的な攻撃なのかによって必要となる技術が大きく異なると思われる。このような宇宙兵器の現在の開発状況はさておき、宇宙領域は非常に興味深い分野である。
Source: Lockheed Martin-Built Next Generation GPS III Satellite Propels Itself To Orbit- Lockheed Martin Corporation.
本記事を選定する際、最初に目に留まったのが衛星の小ささ(本記事掲載画像)である。官民両用の衛星をここまで小型化した技術に松井は驚いたのである。宇宙作戦が具体的にどのようなものかは不明だが、サイバーおよび電磁波分野を主眼に置いた開発(特に妨害対策)が進んでいるのは確かなようである。このような衛星はどちらかというと地上支援型であり、ス〇―デスト〇イヤーやデ〇スターのような攻撃的なものではないように松井は考える。では、宇宙作戦における攻撃型の衛星(または宇宙船)はどのようなものになるのだろうか。地球上の航空機の無力化や電波遮断のような非物理的な攻撃なのか、ミサイルやレーザーによる物理的な攻撃なのかによって必要となる技術が大きく異なると思われる。このような宇宙兵器の現在の開発状況はさておき、宇宙領域は非常に興味深い分野である。
Source: Lockheed Martin-Built Next Generation GPS III Satellite Propels Itself To Orbit- Lockheed Martin Corporation.
Matsu (@mattsannENG)
原子核工学を専攻し、量子光学まで専門性を発展させる。その後、航空系防衛製品の輸入関連に従事。現在は田村装備開発(株)のミリブロ担当としてNews記事を執筆している。
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