取材殺到、「ゼロ・ダーク・サーティ」 LA プレミア開催

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「ゼロ・ダーク・サーティ」の LA プレミアが、米国時間 10日、ハリウッドのドルビー・シアター (旧コダック・シアター) で行われた。すでに開始されている本年度の賞レースを席巻している本作は、オスカー最有力の作品として期待が高まっており、大勢のマスコミ陣が駆けつけた。

< 9.11 > から10年ーーオサマ・ビンラディン捕縛、そして殺害。
ビンラディンを追い詰めたのは、ひとりの女性だったー。
彼女を駆り立てたのは、使命か執念か。世界は真実を目撃する。

オサマ・ビンラディンを探し出そうとするCIAの努力を内側から描く本作は、『ハート・ロッカー』で史上初の女性オスカー監督に輝いたキャスリン・ビグローと、同作品で脚本賞を手にしたマーク・ボールが再びタッグを組んだ意欲作。

製作準備が大詰めを迎えた段階で、ビンラディンが殺害されたため、急遽、脚本をほとんど書き直すという、思わぬ困難にも直面したが、そこからさらにリサーチを重ねることで、10年にも渡るビンラディンの捜索、捕縛そして殺害に至るまでの真実を描いた衝撃の作品が出来上がった。

長きに渡りその詳細がベールに包まれてきた上に、大統領選への影響が懸念され最近までかん口令がしかれてきた為、アメリカでも本編がお披露目されたばかりという状況にも関わらず、先週より始まっている映画賞レースで作品賞や脚本賞、主演女優賞などを続々と受賞していることもあり、期待がますます高まっている。そんな中でのプレミア実施ということもあり、世界中からマスコミが集まり、熱を帯びた取材合戦となった。

取材殺到、「ゼロ・ダーク・サーティ」 LA プレミア開催取材殺到、「ゼロ・ダーク・サーティ」 LA プレミア開催
写真:アマナイメージズ
会場には、キャスリン・ビグロー監督、マーク・ボール、ジェシカ・チャステイン、ジェイソン・クラーク、ジェームズ・ガンドルフィーニ、マーク・ストロングなどフィルムメーカーや主要出演者のほか、ミラ・ジョヴォヴィッチ&ポール・W・S・アンダーソン夫妻、アナ・ファリス、アーロン・ポールなどのセレブリティが駆けつけた。

エリ・サーブのブルーのドレスとハリー・ウィンストンのピアスというゴージャスなスタイルで現れたジェシカ・チャステインは、オスカーの感触を聞かれると、「それについてはわからないわね」と謙虚にコメント。「この映画についてはずっと秘密主義を貫かなければいけなかった。語ることは許されなかったの。2週間くらい前になって、ようやく人に観てもらえるようになったと思ったら、みんながすばらしい反応をしてくれているので、本当に感激しているところなのよ。とてもうれしい!!」と語った。

チャステインが演じるマヤという役は、ビンラディンを追いつめたCIA分析官の女性で、実在の人物にもとづいて描かれている。「この映画は、普通、世間から見えないところで働いている人たちの努力を描くもの。この映画を作ったことで、その人たちに感謝の気持ちを示せたような気もしている」(チャステイン。)本作で再び、脚本家およびジャーナリストとして飛び抜けた才能を証明したマーク・ボールは、「キャスリン・ビグローは才能あふれるフィルムメーカー。そんな人と僕は『ハート・ロッカー』、本作と2つも映画を作ることができた。今回も、彼女は僕の脚本をすばらしい映画に仕上げてみせてくれたよ」と、製作パートナーを誉め称えた。

偶然にも、このプレミアが開かれたのは、毎年オスカーが開催されるのと同じ劇場だ。2ヶ月後、キャストとフィルムメーカーは、再びここで顔を合わせるだろうか? 『ゼロ・ダーク・サーティ』の日本公開は 2月15日。

『ハート・ロッカー』の監督×脚本家が描く、剥き出しの現実(リアル)。
ビンラディンを追い詰めたのは、ひとりの女性だった―
9.11から10年、首謀者のビンラディンがネイビーシールズに殺害されるまで、本当は何が行われていたのか。
CIA最先端技術による全世界規模の情報収集、拷問、スパイ活動、賄賂、シールズ隊員による隠密作戦―これらのトップ・シークレットを、関係者たちから念入りに取材し壮大なサスペンスに仕上げたのが、『ハート・ロッカー』の監督キャスリン・ビグローと脚本家マーク・ボールだった。彼らは捕縛作戦の中心人物が女性分析官だったという驚愕の事実を掴むが、それは真実への入口に過ぎなかった。
分析官には、『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』でアカデミー賞にノミネートされたジェシカ・チャステイン。正義を狂気に変えてでも、“任務”を全うしようとする女性を赤裸々に演じた。米政府が大統領選にも影響すると恐れた衝撃作が、いよいよ世界へ発信される!
※ゼロ・ダーク・サーティ:米軍軍事用語。
AM0:30を表す。ビンラディン捕縛作戦決行の時間と言われている。

ゼロ・ダーク・サーティ
2013年2月15日(金)TOHOシネマズ有楽座他、全国公開
■監督:キャスリン・ビグロー『ハート・ロッカー』『ハートブルー』 
■脚本:マーク・ボール『ハート・ロッカー』
■主演:ジェシカ・チャステイン『ツリー・オブ・ライフ』『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』
配給:ギャガ

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