アメリカ陸軍、戦闘服の「袖まくり」を11年ぶりに許可
兵士たちの「制服」である戦闘服の着用については厳しい規定があり、熱帯や砂漠といった暑い場所でも「袖まくり」は認められて来なかった。2016年6月30日、服装規定AR 670-1が改訂され陸軍の兵士達は実に11年ぶりに袖をまくり上げることが可能になった。
Photo Credit: Gary Sheftick
アメリカ陸軍では2005年にBDUからACUへと戦闘服が変更されたが、その際「肩のペンポケットやベルクロの袖止めが使えなくなる」として袖まくりが禁止された。今回の変更はこれを解禁するものとなる。変更にあたっては事前にテキサス・フォートフッド基地で10日間の制度試行が行われた。
新規定では肘の上3インチ(7.5cm)までの袖まくりが認められる。近年、腕の過激なタトゥーが問題とされてきたが、許可された内容のタトゥーであれば、袖をまくった際に見えてしまっても構わないとのこと。もちろん個人の裁量で勝手にまくってよいわけではなく、天候や安全性などを考慮した上で大隊レベルで統制される。
正式なまくり方は、公式動画で解説されている。当初は裏地を外に出す「海兵隊式」も検討されたが、カモフラージュ柄が表に出る旧来の方式が採用された。この方式は引張るだけで袖を素早く伸ばすことができ、化学兵器が散布された場合も腕が曝露する時間を短くすることができる。
なお、袖を肘の上までまくりあげず七分丈のあたりで内側に折り込む、通称「Delta Roll」「SF Roll」と呼ばれるやり方も許可される。
Source: Sleeves can now be rolled up | Article | The United States Army
Text: Chaka (@dna_chaka) - FM201607
Rolled sleeves? Army policy may change thanks to a #FirstTeam Trooper pic.twitter.com/XLxbyWKKSX
— 1st Cavalry Division (@1stCavalryDiv) 2016年6月16日
新規定では肘の上3インチ(7.5cm)までの袖まくりが認められる。近年、腕の過激なタトゥーが問題とされてきたが、許可された内容のタトゥーであれば、袖をまくった際に見えてしまっても構わないとのこと。もちろん個人の裁量で勝手にまくってよいわけではなく、天候や安全性などを考慮した上で大隊レベルで統制される。
Photo Credit: Gary Sheftick
正式なまくり方は、公式動画で解説されている。当初は裏地を外に出す「海兵隊式」も検討されたが、カモフラージュ柄が表に出る旧来の方式が採用された。この方式は引張るだけで袖を素早く伸ばすことができ、化学兵器が散布された場合も腕が曝露する時間を短くすることができる。
HOW TO: Roll Up Sleeves Camo Out - YouTube
なお、袖を肘の上までまくりあげず七分丈のあたりで内側に折り込む、通称「Delta Roll」「SF Roll」と呼ばれるやり方も許可される。
いよいよ夏も本番、ミリコスファンは是非「正しい袖まくり考証」で涼しく軍装を楽しんで欲しい。
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Source: Sleeves can now be rolled up | Article | The United States Army
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Chaka (@dna_chaka)
世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。
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