NEWS

HARRISの新型ハンディ無線機「AN/PRC-163」の米軍向けバージョンが公開

海外軍事 Comments(0)
HARRRIS社の米軍用新型ハンディ無線機である「AN/PRC-163」が、アラバマ州ハンツビルで開催されたAUSAグローバル・フォース・シンポジウムにて展示された。最大の特徴はデュアルバンド対応(同時に2つの周波数で交信が可能)で、1台で既存機種2台分の運用が可能になる。
HARRISの新型ハンディ無線機「AN/PRC-163」の米軍向けバージョンが公開
Screenshot from Harris Corporation YouTube Channel
対応する周波数帯はローVHF、VHF、UHF、MUOS A(SATCOM)、UHF SATCOM、SBTWとなっており、これらほとんどの各周波数帯において音声だけでなくデータ通信も可能となっている。出力は最大5W(SATCOMは10W)。
HARRISの新型ハンディ無線機「AN/PRC-163」の米軍向けバージョンが公開
Photo from Harris Corporation
ダブルハイトディスプレイを採用した操作部は各種情報の一括表示が可能。既存モデルから引き継がれたインターフェイスは操作系の統一のみならず慣熟期間の短縮にも貢献するという。
HARRISの新型ハンディ無線機「AN/PRC-163」の米軍向けバージョンが公開
Photo from Harris Corporation
もう1つの特徴として将来的に新たな機能を拡張できる専用スロットを装備。例えばフルモーションビデオデータの送受信機能などを現場レベルで新たな機能やアプリケーションを追加することが可能となっている。また、USB2.0ポートはもちろんMUOS(A)を経由したOSのオンラインアップグレードも可能、さらにAndroidスマホを始めとした各種デバイスとの接続にも対応しているという。サイズは15.24H×7.62W×5.08Dcmで重さは1.13kg。
「VHF/UHF、そしてSATCOMにも対応した音声+データ通信が可能なデュアルバンドのハンディ機」という現状考えられる限り「全部盛り」の高性能ラジオシステムといえるだろう。

HARRIS社の商品ページ
HARRIS AN/PRC-163 ARMY RADIO

Text: 乾宗一郎 - FM201804

同じカテゴリー(海外軍事)の記事画像
DJI Mavic3カタログスペック解説 Cineモデルとの違いとは?
【ミリタリー雑学】Tan499とかCoyote Brown498って結局ナニ?
ドローンがウクライナ侵攻で果たす役割とは
アメリカがウクライナに10Km先のターゲットを狙えるUAVを供給か
ドイツ企業が新型の空挺装甲車の開発を開始
ロシアの2つの艦艇向け新型対空防御システム
同じカテゴリー(海外軍事)の記事
 DJI Mavic3カタログスペック解説 Cineモデルとの違いとは? (2022-06-07 14:29)
 【ミリタリー雑学】Tan499とかCoyote Brown498って結局ナニ? (2022-05-05 19:21)
 ドローンがウクライナ侵攻で果たす役割とは (2022-04-08 16:46)
 アメリカがウクライナに10Km先のターゲットを狙えるUAVを供給か (2022-03-26 13:10)
 ドイツ企業が新型の空挺装甲車の開発を開始 (2021-08-08 11:54)
 ロシアの2つの艦艇向け新型対空防御システム (2021-08-06 16:57)
この記事へのコメント
コメントを投稿する

この記事をブックマーク/共有する

この記事をはてなブックマークに追加

新着情報をメールでチェック!

ミリブロNewsの新着エントリーをメールでお届け!メールアドレスを入力するだけで簡単にご登録を頂けます!

[入力例] example@militaryblog.jp
登録の解除は →こちら

PageTop