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特集:カプコン「Black Command」第2回~銃火器とチーム運用について

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先日カプコンの新作スマートフォンゲーム「Black Command(以下BC)」のリリースについてお伝えした。ミリタリーブログは「BC」開発初期の段階から参加し、銃器と戦術の考証サポートを行った。特集第2回は、BCの大きなポイントである「銃火器と戦闘」について。ゲームとしての楽しさ、エンタテイメント性を踏まえた上で、いかに現代的戦闘の雰囲気を再現したかについて解説してみたい。

■将来ありそうなリアルさを……ラインアップについて
ミリブロNewsでも時々とりあげているが、どうみても骨董品のようなビンテージガンから最新型の自動小銃まで、現代の紛争には様々な火器が登場する。中東・東欧の紛争では、第二次世界大戦中に製造された火器で満載の倉庫が見つかったりもしているし、そうした火器を適当に溶接でつなぎ合わせたオリジナル火器も珍しいものではない。どのような火器でも理屈をつけて登場させること自体は可能だった。

しかしテーマが「民間軍事会社」というものであることを考えると、例えばルガー・P08のような、ある意味ドラマチックな印象の銃が登場すると雰囲気を損なう可能性がある。「硬派な印象にこだわりたい」という意向もあり、
まずどの銃器を登場させるかというのが大きな悩みであった。

参考記事:
シリア北部でブルパップ化したPKM機関銃を持つ武装勢力が目撃される - ミリブロNews

第1のコンセプトは「ありそう」なリアルさを重視した。私達がいる現実の世界では、民間軍事会社は今や法的にがんじがらめとなっており、「大活躍」とはすなわち国際的な大事件を意味する。そこで、21世紀初頭、まだ混乱が続く初期のイラクの状況がそのまま続いていたら……という設定を念頭に置いた。

第2のコンセプトとしては、親しみやすさとした。現在の軍事的・戦術的環境において明らかに合わないものは排除しつつ、硬派な雰囲気を出し、かつ集める楽しみがあるキャッチーなラインアップになることに配慮した。

こうした縛りを設けても、自動小銃、拳銃、短機関銃、狙撃銃、軽機関銃合わせて大量の候補が出された。その全容はゲームの中で是非確認してほしい。

全体としては、軍・司法執行機関が現用している、あるいはトライアルに出された火器を中心にラインアップしている。これを動作システム、使用弾薬、銃身長、重量……等の仕様、開発経緯や漏れ聞こえてくる様々なエピソードから分類し、巨大な「開発ツリー」にまとめた。

これらの銃はツリーに沿って入手経路を確保することでアンロックできる。ツリーのつながりが一見無関係に見えるものもあるが、マニアなら「あーなるほどね」と納得できるだろう。もちろん知らない人でも、こうしたつながりを解き明かし、集めることを楽しめるはずだ。

■戦闘力の根源……Black Commandにおける火器と戦闘力
BCでは、隊員は「換えが効く」物資となっている。物語の登場人物といったストーリー性こそ持っていないものの、個々のスキルについては、戦闘時のパラメーターとして盛り込まれている。
メンバーが生き残り、戦闘を勝利に導けるかは、これから踏み込む戦場に適した火器を選択し、敵を凌駕する火力を持ち合わせているのか?また、身に着ける各種の装備によるアドバンテージを活かすことや、チームの位置取りをどうするか?といったことが重要となりチームとしての総合的な戦闘力に直結する。戦闘の勝敗はこのように多くの要素を踏まえて決定されているが、結果的には実際の軍や警察の部隊構成に近い編成が最適なものとなるよう構成されている。

例えば全員が狙撃銃を装備したチームがあるとしよう。射程は火器に依存するので、ほとんどの敵の射程外から攻撃でき、一見有利なように思える。しかし、光学照準器の視野は肉眼よりも狭いので、敵の方向が少し変わっただけで攻撃範囲から外れてしまうし、敵のチームを攻撃中に、キルゾーン外から他の敵が移動してきたら……今度はこちらが一方的に撃たれることになるだろう。奇襲に成功したとしても、総合的な火力には欠けるから、敵の接近と反撃を許すことになるかもしれない。相手が標準的な編成のチームであったら、一気に不利な状況に陥るだろう。

パラメーター設定をリアリスティックにしたため、こうしたディティールもシビアなバランスを求められる。是非現実のチーム編成にして遊んでみてほしい。最近の流行は軽機関銃をマークスマンライフルに置き換えたチームだが、このチームの有用性を検討してみる……というのも面白いかもしれない。

ちなみに、せっかく入手した火器にはそれぞれのモデル特有の「作動不良(ジャム)率」を持つばかりでなく、入手経路に依存する「グレード」もパラメーターに反映されている。こうした工業製品ならではの不確定要素を持たせることで、戦場は指揮官が描いた通りには進んでくれないシーンも生まれている。

■戦闘力とコスト……ビジネスを成立させる戦い方を考える
次稿以降で解説するが、BCには銃火器以外にも様々な支援攻撃、サポートアイテムが登場する。これらを使用すれば簡単に敵部隊を撃滅できるだろう。しかし、ありとあらゆる行動に金銭的・時間的コストが発生する「BC」では、ミッション全体の採算を常に頭に入れて戦闘に望まなければならない。やみくもに物資を投入していれば、やがて補給が途切れ、チームが行動不能になる。弾薬のかさむ火器ばかりでは、弾薬のコストが跳ね上がってしまう。

ミッション中の行動においても採算性は重要だ。マップ状のあらゆる敵を相手にしていると弾がいくらあっても足りない。勝利条件をよく見極めた上で、必要のない接敵はせず、コンタクトする際もより少ない弾薬で勝利できるような戦闘方法を考慮しなければならない。民間軍事会社は「ビジネス」であり、そうした「ケチ」を色々考え出すのもまた「BC」の楽しみといえるのではないだろうか。

BLACK COMMAND
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