Cover: Osprey Publishing
Day of the Rangers: The Battle of Mogadishu 25 Years On - Leigh Neville

「モガディシュの戦闘」(Battle of Mogadishu)に参加した米陸軍兵の新たな証言を基に執筆されたノンフィクション書籍『Day of the Rangers: The Battle of Mogadishu 25 Years On』が、戦闘から25周年を記念して9月18日に発刊され、Daily Mail が特集記事を掲載している。

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Black Hawk Down: A Story of Modern War - Mark Bowden

同戦闘を扱った書籍といえば映画「ブラックホーク・ダウン」の原作となった「ブラックホーク・ダウン アメリカ最強特殊部隊の戦闘記録」（原題：Black Hawk Down: A Story of Modern War / マーク・ボウデン著）が有名だが、本書はオーストラリアの軍事歴史家：リー・ネビル（Leigh Nevile）氏が執筆し、ナイトストーカーズ（第160特殊作戦航空連隊）、第75レンジャー連隊、デルタフォース（1st SFOD-D）の元隊員への取材や、近年になり機密扱いが解除された文章などに基づき、上空からの視点も含めて戦闘の様子が描かれている。また、戦闘中のMH-60 ブラックホークから撮影された貴重な写真なども掲載している。

本書に描かれた複数のエピソードのうち一部を要約すると…

●ブラックホークが墜落した際、デルタフォースのランディ・シュガート一等軍曹とゲーリー・ゴードン曹長は、作戦指揮官のウィリアム・F・ギャリソン少将に対して無線で墜落現場への降下許可を3回求めて3回断られたが、4回目にゴードン曹長が「サー、貴方は私たちを降下させなければならない。」と強く訴えた結果、しぶしぶながら許可された。≪元レンジャー：トム・ディトマソッソ中尉≫

●周りの視界を良くするためMk19（自動擲弾銃）で壁を排除したが、小銃の残弾はわずか3発だった。突如、足をハンマーで殴られたような衝撃を受け、被弾したことが分かった。やがて失血の影響で視力が衰え、色の判別が出来なくなっていった。≪元レンジャー：ポール・レナード一等軍曹≫

●通りを移動中に仲間たちが次々と撃たれ倒れていった。敵の弾丸が空気を切り裂く音を何度も耳にしたが、射撃位置を特定できるのは稀だった。民兵は照準を合わせず発砲するため翻弄された。≪元レンジャー：クルト・スミス二等軍曹≫

著者のネビル氏は、「この戦いは勇気の物語である。倒れた仲間を救出するため命令に逆らう者もいた。取材に応じた元隊員たちは、‟昨日の出来事のようだ”と語っていた。」と述べている。

Source: The terrifying reality of Black Hawk Down: Survivors share an unseen photo of the battle and relive the moment Medal of Honor-winning snipers were sent to their deaths for new book on 25th anniversary
The Lessons of Mogadishu

Text: 弓削島一樹 - FM201811