ロシア製スナイパーライフル「SVLK-14S」を使って、世界最長となる「4,178メートル」の標的射撃に成功
ロシアメディア各社は、首都モスクワから南西に180キロメートルはど離れたカルーガ州で、国産スナイパーライフルが世界最長となる「4,178メートル」の標的射撃に成功したことを一斉に報じている。
米国が打ち立てた4,167メートルの記録打倒を目指していたのは、プロモーション企業「Мир Бокса」のスナイパーチーム。今回の大記録樹立には、地元カルーガの銃器メーカー、「ロバエフ・アームズ(Lobaev Arms)」社が開発した「SVLK-14S(Twilight)」が使用されている。
米国が打ち立てた4,167メートルの記録打倒を目指していたのは、プロモーション企業「Мир Бокса」のスナイパーチーム。今回の大記録樹立には、地元カルーガの銃器メーカー、「ロバエフ・アームズ(Lobaev Arms)」社が開発した「SVLK-14S(Twilight)」が使用されている。
ロバエフ・アームズのSVLKは、全長1,430mm、重量10キログラム、.408 Cheytac / .338LM / .300WMに対応するボルトアクション式ライフル。強化多層カーボンファイバー、ケヴラーなどの素材が本体に使われ、「超長距離」射撃に特化している。
Photo from Lobaev Arms
8年越しの準備期間を経てこの日放たれた弾頭は、初速1,000~1,100メートル/秒で飛び出し、4キロメートル以上も離れた1メートル四方の標的に着弾するまで、およそ13秒の時間を要したという。
東京スカイツリーを中心に、半径4,200メートルで円を描いた。数値上では、北方に北千住駅、東方に新小岩駅が、また西方を見ると秋葉原をすっぽりと収め、御茶ノ水駅までがその射程範囲に入る。
一連の報道によると、SVLK-14Sの価格は約200万ルーブル(=約390万円)という高級品で、このモデル自体は現状、量産に対応していないが、同社幹部によると近い将来に量産化を図るようだ。
レコードホルダーとなったこのSVLK-14Sについては昨秋、「ロシアが3キロメートル以上先からも殺害能力を持つ、世界最強のパワフルなスナイパーライフルをシリアに持ち込む」という一報が話題となった際にクローズアップされている。
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当時、ニコライ・ロバエフ(Nikolay Lobaev)社長は、「既に3,400メートルの超長距離射撃を成功しているので、次は4,200メートルにおよぶ超々長距離射撃の成功を目指す」と宣言しており、今回の記録樹立は、それからちょうど1年越しで結実させた格好となる。
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