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アメリカ陸軍 IVASヘッドセットで新型コロナ感染による体温上昇を可視化

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アメリカ陸軍 IVASヘッドセットで新型コロナ感染による体温上昇を可視化
Photo from U.S. Army


新型コロナウィルス感染拡大を防ぐには、日々の健康チェックを欠かすことはできない。しかし、短時間で大人数の検温をするには、一般的な温度計では難しい。そこでアメリカ陸軍は、現在開発中のIVASヘッドセットのソフトウェアに小改良を加え、体温チェックでの仕様をスタートさせた。

IVASは、アメリカ陸軍とマイクロソフト社が中心となって開発を進めている情報統合システム。マイクロソフト社のVRゴーグル「HoloLens」をベースに開発され、ナイトビジョンの画像や、ネットワークからの各種戦術情報を視界に表示することができる。次世代分隊火器(NGSW)の照準器と接続し、その映像を取得することも計画されている。

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現在、IVASゴーグルはプロトタイプを兵士たちが実際に使用してフィードバックを行うSTPの段階にあるが、新型コロナウィルス感染拡大のため試験が延期されている。開発者はIVAS計画を進めつつ、サーマルカメラを用いて人間の体温を可視化できるように一部のプロトタイプのソフトウェアを小改良、体温チェックに投入した。
アメリカ陸軍 IVASヘッドセットで新型コロナ感染による体温上昇を可視化
Photo from U.S. Army


現在、訓練に参加する兵士たち300人を30分でチェックすることができる。現段階では日光による温度変化を避けるため室内での利用のみ、一定時間ごとに温度のキャリブレーションが必要になるなどの制限もあるが、体温計を接触させることなくただ「見る」だけで判定ができるので時間も短縮され、感染防止にも役立っているようだ。

Source: New goggles checking trainee temperatures | Article | The United States Army

Chaka (@dna_chaka)
世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。


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