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米原子力空母カール・ビンソンが韓国へ寄港

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海自との共同訓練を終えた米海軍の原子力空母カール・ビンソン(Carl Vinson CVN70)が11日、韓国釜山にある韓国海軍の港へ寄港した。

今回のカール・ビンソンの派遣はジョージ・ワシントン (USS George Washington, CVN-73)の定期整備による空白期間を穴埋めする為とされている。

空母カール・ビンソン、空母ジョージ・ワシントンは共にフォレスタル級、キティーホーク級と続いた米海軍の空母の歴史の英知により開発され、完成形ともいわれる最新のニミッツ級原子力空母。空母として完成されたこのニミッツ級空母では70機以上の航空機を搭載できる「スーパーキャリア」に分類される超大型の空母だ。

韓国では韓国軍と空母カール・ビンソンを含めた米軍との共同訓練実施の中、明日12日~14日には中国訪問をしたばかりのロバート・ゲイツ米国防長官の日韓訪問が予定されている。

なお、ゲーツ米国防長官の来日に先駆け、10日には自衛隊と韓国軍におけるACSA(Acquisition and CrossServicing Agreement:物品役務相互提供協定)の協議入りが合意したと伝えられている。これは昨年11月末に発生した北朝鮮による延坪島(ヨンピョンド)砲撃事件以来緊張が高まる朝鮮半島情勢への対策の1つとみられている。

日本、韓国がそれぞれにおいて同盟関係を結んでいる米国を橋渡しとした一種の同盟関係にもみられる今回の状況については、韓国が不当に占拠している竹島問題や、一方的な反日感情などといった諸問題を抱えたままであることは懸念材料として残る。
ただ、こうした問題を抱えながらも警戒レベルを引き下げたとはいえ、いつ爆発するか分からない北朝鮮動向という、急迫する情勢を見据えた決断は時として必要だ。


参考記事:
http://www.navy.mil/search/display.asp?story_id=57977
http://www.mod.go.jp/j/press/news/2011/01/07d.html
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/110111/kor1101111256002-n1.htm


過去の関連記事:
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