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中国次世代ステルス戦闘機「殲20」が初飛行試験を実施

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香港紙の星島日報や中国の環球時報などは8日付けの記事で一斉に、中国の次世代ステルス戦闘機「殲20(J-20)」が試験飛行を行ったことを掲載した。

その他記事からの情報をまとめたところによると、「殲20」は四川省成都で行われた試験飛行は15分程度のもので、特に大きなトラブルも無く終了したとのことで報道されている。

中国次世代ステルス戦闘機「殲20」が初飛行試験を実施
國軍情報部門截獲中共空軍疑似殲-20匿踪戰機滑行之清晰影像 - YouTube

今回の殲20試験飛行実施については、9日からゲーツ米国防長官の中国訪問が行われるタイミングと密接な関係があったと考えられている。それには、流出した写真の存在や、当日に周辺が封鎖されず集まった航空ファンがWEBへ流す情報への封鎖などが行われなかった背景などからも、中国の軍事力強化を誇示する狙いが強いとみられている。

また、中国軍機関紙の「解放軍報」は10日、殲20との直接の関係こそ伏せているものの、空軍装備研究院のエンジン技術者に対する「1等功労賞」の授与を発表しており、殲20の開発に大きな手応えをアピールしているかのようにも感じる。

一方で殲20のステルス性能については多くの疑問が残るとされているが、ゲーツ米国防長官は「米情報機関の当初の予想より早く進んでいる可能性がある」とした談話を発表し、今回の殲20の登場について大きな驚きと警戒感を示している。

殲20は米空軍が保有するF-22Aラプターと外観上は類似している。F-22ラプターの開発を行った米ロッキード・マーチンでは、F-22ラプターを圧倒的とも言われるその高いステルス性能や、高い機動性など従来配備されているその他の戦闘機と比較して、大きくそして多くのアドバンテージを誇る意味から「第5世代」の位置付けにあるとしている。

米空軍が2006年に実施した「Northern Edge」という模擬空中戦闘でF-22ラプターは、脅威の242対2という撃墜率を叩き出した。この圧倒的ともいえる結果からもF-22らラプターの高い戦闘能力をうかがうことができる。
今回の殲20がこうした「第5世代」のF-22ラプターのような「航空支配戦闘機」として確立されている可能性は考え難いものの、数年または10年といった後、殲20が実戦配備可能な状態で登場した場合には、日本の防空システムを脅かす可能性は大いにあり得ることだ。

そして日本における脅威の存在は、中国の殲20だけではない。ロシアでは昨年1月に第5世代戦闘機の位置付けにあるとするスホーイ製ステルス戦闘機 PAK-FA(Perspektivnyi Aviatsionnyi Kompleks Frontovoi Aviatsii、読み:パクファ)の初飛行が成功しているとされ、2015年までの実戦配備を目指しているとされている。

そしてそうした状況を理解した上でF-X選定を再考する必要性もある。現在航空自衛隊では、F-15J/DJ(「J」は単座、「DJ」は複座)を合わせて213機保有しているものの、性能面からも実質的に日本の防空の主力となるのは、第2次近代化改修が実施された「MSIP(多段階能力向上計画)機」と呼ばれるわずか88機だといわれている。

F-4EJ改の退役、そして更に遠い将来その次に控えるF-15の退役といった「先」を見据えた場合、FX候補最右翼として注目の集まるF-35ライトニングⅡは、我が国の国防を考えた際に、決して最善の選択肢と言い切れない事情も考えられる。つまり米軍依存型の戦闘機体制による防空体制は完全に米国の采配次第となってしまうことが明白であるという点にある。このことはF-22ラプターの選定の際に既に体験済だ。こうした状況を改善するためには、米国主導のF-X選定からの脱却を図る必要がある。近年のハイテク戦闘機ではその能力を左右すると言っても過言ではないのが電子機器の存在であり、こうしたソフト部分においてブラックボックス化の無いユーロファイタータイフーンの存在は1つの光明である可能性が秘められている。


参考記事:
http://udn.com/NEWS/MAINLAND/MAI1/6080055.shtml
http://japanese.china.org.cn/photos/2011-01/05/content_21678099.htm
http://english.chinamil.com.cn/
http://www.acc.af.mil/news/story.asp?id=123022007
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2011011100884
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date3&k=2011010900072
http://sankei.jp.msn.com/world/china/110110/chn1101102023002-n1.htm


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