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BAE、海賊対策の非殺傷レーザーを開発

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英BAEシステムズは、世界の海洋で近年大きな問題となっている海賊など、非対称脅威による被害を防ぐ効果的な非殺傷装置の開発に自信を見せている。

BAE、海賊対策の非殺傷レーザーを開発BAEシステムズが公開したリリースでは、海洋を航行中の商用船舶において、海賊などの攻撃に対し、殺傷能力を持たず効果的に対抗、またはその抑止をするのに役に立つだろうプロトタイプの装置の実証に成功したとしている。

先日のニュースでもお知らせしたとおり、IMB(International Maritime Bureau:国際海事局)によると、2010年における海賊関連の事件は過去最悪であったとして報告されている。
非武装が基本の商用船舶において、近年のこうした海賊関連の事件から身を防ぐには、殺傷能力が無く、相手の攻撃意欲を損なう「非致死性」や「非殺傷」を追求した装備の需要が高まっている。

高まる一方の海賊による脅威から商用船舶を守る為に、BAEが開発したLEDは、致死性の無いレーザーの利点をうまく拡大し、攻撃者の意欲をそらし、その攻撃本能を阻止するような潜在的効果を放つとしている。
開発されたレーザービームは海賊たちに対して、2Km以上にも及ぶ距離を強烈に照射することができるため、視覚的にも分かりやすく警戒心を煽ることが可能となる。もちろん出力の強いレーザーであれば、目に入ると視力を奪うことも可能だ。

現在BAEの研究所では昼夜はもちろん、様々な環境化での使用において、その効果を実証する為にトライアルを実行中とのこと。

先日、ソマリア沖を航行中の韓国商船が海賊に拉致される事件が発生し、本日、軍の突入により乗組員全員の身柄が無事確保された。この事件について韓国メディアは、犯人との身代金や交渉に応じることなく、武力による解決を見出した、韓国軍としても初の事態収拾として、いずれの韓国メディアでもトップニュースとして取り上げられている。


参考記事:
http://www.baesystems.com/Newsroom/NewsReleases/autoGen_111010105948.html
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=136862&servcode=400§code=430
http://japanese.yonhapnews.co.kr/society/2011/01/21/0800000000AJP20110121003800882.HTML


過去の関連記事:
海賊による人質事件が過去最悪に=非殺傷兵器の開発が活発に


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