Saab グリペンがインド空軍のMMRCA計画から外れる
Saab AB は、インド空軍 (IAF : Indian Air Force) の MMRCA (Medium Multi-Role Combat Aircraft) 計画について、同社が提案していた Gripen が候補から脱落した、との通告を受けたことを明らかにした。Saab の CEO・Haakan Buskhe 氏は「ワールド クラスの機体を、競争力ある価格と強力な技術移転を含めてで提案していた。今後も動向をモニターしつつ、もしも要望があれば追加の提案を実施する。Gripen はインド空軍の要求に最適な機体だと信じる」とコメント。Rosoboronexport も、インド側から落選通知を受け取ったことを認めている。
一方、Eurofighter GmbH は、インド国防省が Eurofighter と Dassault Aviation に対して、取引提案に関する拡張 (extend the commercial bids) を申し入れてきたことを明らかにした。同社ではこの動きについて、いよいよ機種選定が大詰めを迎えたことを意味している、と説明している。
さらにインド国内では「MMRCA の候補機種が、Typhoon と Rafale の 2 機種に絞り込まれた」との報道も出ている。27 日の時点で国防省からの公式な発表はなされていないが、後に、国防省が関係各社に対して、先の 2 機種への絞り込みを実施したとの通知が送られた。そしてインド国防省では、技術面・商取引面の両方から検討した結果であると説明。今後、価格についての協議を実施した上で最終的に結論を出す、としている。あるインド国防省の関係者は「2012 年 3 月までに MMRCA の発注契約を締結したい」としている。
すでに、候補機種に関してインド空軍や技術評価委員会 (Technical Evaluation Committee) がまとめた報告書は国防省に送付済みで、商取引や、DPP (Defence Procurement Policy) に基づくオフセットに関する話が残っている状況。
ところで 4/28 に、アメリカの Timothy Roemer 駐印大使が "個人的事情により" 辞任を表明した。昨年には、Barack Obama 米大統領、Nicholas Sarkozy 仏大統領、Dmitry Medvedev 露大統領がそれぞれ、訪印して売り込みにこれ努めていた。
ともあれ、Lockheed Martin Corp. (F-16IN) と Boeing Co. (F/A-18E/F) が MMRCA の商談を取り逃がした件について、アメリカの Roemer 駐印大使は「インド政府の決定は尊重するが、かかる結果になったことは残念である。今後とも、インドとの間で軍事的パートナーシップの育成を続けていく」との声明を出した。
業界団体の NDIA (National Defense Industry Association) は、業界アナリストの発言を引用する形で「2 機種とも技術的に優れた機体であるにもかかわらず、選に漏れる結果となった。これは、技術移転が主要な問題点になったためだ」と指摘して、武器輸出規制が輸出の足を引っ張っていると主張 (F-35 はともかく、F/A-18 や F-16 は輸出向けの受注を得ていかなければ、長期的な生産ラインの維持は困難)。また、監視・法執行・警備といった分野を手掛けている小規模企業にも、技術移転に関する制約の影響があるとした。
Boeing Co. は落胆の意を表明した上で、「インド側に事後説明を求めた上で、取り得る選択肢について検討する」とした。Lockheed Martin Corp. は「政府が対応を進めているところである」と説明。UAC (United Aircraft Corp.) は「MiG-35 はインド側の要求に合わせて手直ししてあり、技術移転についてもインド側の要求に合わせる用意がある」としている。
参考記事:
Saab 2011/4/27, DefenseNews 2011/4/28-29, StratPost 2011/4/27, Times of India 2011/4/27, US Embassy in India 2011/4/28, NDIA 2011/4/28, defense-aerospace.com 2011/4/29
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すでに、候補機種に関してインド空軍や技術評価委員会 (Technical Evaluation Committee) がまとめた報告書は国防省に送付済みで、商取引や、DPP (Defence Procurement Policy) に基づくオフセットに関する話が残っている状況。
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ともあれ、Lockheed Martin Corp. (F-16IN) と Boeing Co. (F/A-18E/F) が MMRCA の商談を取り逃がした件について、アメリカの Roemer 駐印大使は「インド政府の決定は尊重するが、かかる結果になったことは残念である。今後とも、インドとの間で軍事的パートナーシップの育成を続けていく」との声明を出した。
業界団体の NDIA (National Defense Industry Association) は、業界アナリストの発言を引用する形で「2 機種とも技術的に優れた機体であるにもかかわらず、選に漏れる結果となった。これは、技術移転が主要な問題点になったためだ」と指摘して、武器輸出規制が輸出の足を引っ張っていると主張 (F-35 はともかく、F/A-18 や F-16 は輸出向けの受注を得ていかなければ、長期的な生産ラインの維持は困難)。また、監視・法執行・警備といった分野を手掛けている小規模企業にも、技術移転に関する制約の影響があるとした。
Boeing Co. は落胆の意を表明した上で、「インド側に事後説明を求めた上で、取り得る選択肢について検討する」とした。Lockheed Martin Corp. は「政府が対応を進めているところである」と説明。UAC (United Aircraft Corp.) は「MiG-35 はインド側の要求に合わせて手直ししてあり、技術移転についてもインド側の要求に合わせる用意がある」としている。
参考記事:
Saab 2011/4/27, DefenseNews 2011/4/28-29, StratPost 2011/4/27, Times of India 2011/4/27, US Embassy in India 2011/4/28, NDIA 2011/4/28, defense-aerospace.com 2011/4/29
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