米海軍・NRL、船上消火活動をする自律式ヒト型ロボットを開発

数あるロボットのスタイルの中で、ヒト型ロボットを採用した背景には、生身の人間が踏み込めないような環境での活動に期待したところ、行き着いたとしている。狭く、揺れる船体でも障害物を自律的に回避しながら船員並みの移動を可能とし、将来的には海軍だけでなく海兵隊での導入も視野に入れている模様。SAFFiR には高度なナビゲーションシステムの他、煙の中でも視野を確保できるようIR機能搭載のカメラや、ガス探知機が備わっている。SAFFiR の上半身には火災抑制を操作し、PEAT (Propelled Extinguishing Agent Technology) グレネードを投射できるといった機能が備わる。消火活動に十分な、バッテリー駆動により30分の実動が可能としている。
また、レポートでは SAFFiR の重要な要素として、人間とのチームワークが掲げられている。人間の言語やジェスチャーをも理解し、リーダーからの指示に協力し合って取り組むことができることを目指している。2013年9月 にも、ダメージコントロールの研究をおこなっている 米海軍の退役したドック型揚陸艦 (ex-USS Shadwell, LSD-15) で実戦を想定した本格的な試験を実施する予定。
NRL 2012/03/07
NRL ex-USS Shadwell
WIRED 2012/03/08
Illustration: Naval Research Laboratory
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