米国とイラン、シリア情勢
イスラエルによるイランへの単独攻撃の懸念が報道される中、渦中のイスラエル国民に対して実施された世論調査では、58% のイスラエル国民がイランへの単独攻撃に反対していることが分かった。「米国による軍事攻撃がない場合、イスラエルは単独で攻撃に踏み切るべきではない」とするのが大方の意見。
なお、先日おこなわれた米国・Barack Obama大統領とイスラエル・Benjamin Netanyahu首相とのトップ会談では、イランの地下核施設を攻撃する Bunker-Buster Bomb (バンカー・バスター 地中貫通型爆弾) について、協議がおこなわれなかった模様。
また、今年 1月 にイスラエル空軍で軍事計画部門のトップが「シリアで大量の化学・生物兵器が存在する」と発言。「近い将来に Bashar Al-Asad 政権崩壊が起こった際、それらの危険な兵器が周辺諸国へ不透明な中で流出する」と伝えられた。現実的にイスラエルとイランの軍事衝突の懸念が強く残ることが追い風となり、現在イスラエルではガスマスクが飛ぶように売れているという。需要に対する供給の不足が叫ばれる中、現在までにイスラエル国民の 60% にあたる 450~500万 の人々がガスマスクを持っているという。
米国では 米南方軍 (USSOUTHCOM : US Southern Command) 司令官の Douglas Fraser 大将が 7日、ワシントンで「イランがベネズエラのドローン製造を手助けしている」と発言。具体的にどのような種類かは不明としながらも、Predator クラスではなく、米国特殊部隊で使われている非武装の偵察用 UAV "ScanEagle" クラスのような小型なものを推測している。ベネズエラから程近い米国のフロリダ州までの距離を考慮し、イラン製UAVの持つ性能を察するにも技術的に直接的な攻撃が加えられること無いものと判断している。
イラン製 UAV と言えば、懸念事項として、昨年イランの手に落ちたCIAの RQ-170 センチネルからの技術移植の進行状況が挙げられるが、外観などの真似するのは簡単としながらも、最新鋭UAVを構成するソフトウェア類を解明し、転用することは難しいと考えられている。
なお、ベネズエラのチャベス大統領との親交が深いイランは、ベネズエラが抱える財政赤字 2,000億ドル の内、 2,000万ドル を肩代わり。見返りに米国を射程に捉えるイラン中距離ミサイルをベネズエラに設置していることが以前より伝えられている。
米国ではイランやシリアなど、地域情勢のリスクの高まりを受けて、サイバー攻撃を1つの選択肢に見据えて準備をしているという。
ことシリア情勢への対抗について米軍・NATO軍での空爆に言及した発言が取り上げられた当初より、米空軍参謀総長の Norton Schwartz 大将 は、ソ連時代の地対空ミサイルのネットワークが存在することに触れて警戒を述べた。
Dfense News では B-2 爆撃機や F-22 Raptor といったステルス機の投入が話題に上がっている。
Israeli Haaretz 2012/03/08
AFP via Nuke Wars 2012/03/08
AFP via War Report 2012/03/08
Defense News 2012/03/08
WIRED Danger Room 2012/03/08
Photo1: The Karrar drone, Iran's first long-range unmanned bomber, from Islamic Republic News Agency
Photo2: F-22 Raptor and B-2 Spirit, from U.S. Air Force
なお、先日おこなわれた米国・Barack Obama大統領とイスラエル・Benjamin Netanyahu首相とのトップ会談では、イランの地下核施設を攻撃する Bunker-Buster Bomb (バンカー・バスター 地中貫通型爆弾) について、協議がおこなわれなかった模様。
また、今年 1月 にイスラエル空軍で軍事計画部門のトップが「シリアで大量の化学・生物兵器が存在する」と発言。「近い将来に Bashar Al-Asad 政権崩壊が起こった際、それらの危険な兵器が周辺諸国へ不透明な中で流出する」と伝えられた。現実的にイスラエルとイランの軍事衝突の懸念が強く残ることが追い風となり、現在イスラエルではガスマスクが飛ぶように売れているという。需要に対する供給の不足が叫ばれる中、現在までにイスラエル国民の 60% にあたる 450~500万 の人々がガスマスクを持っているという。

イラン製 UAV と言えば、懸念事項として、昨年イランの手に落ちたCIAの RQ-170 センチネルからの技術移植の進行状況が挙げられるが、外観などの真似するのは簡単としながらも、最新鋭UAVを構成するソフトウェア類を解明し、転用することは難しいと考えられている。
なお、ベネズエラのチャベス大統領との親交が深いイランは、ベネズエラが抱える財政赤字 2,000億ドル の内、 2,000万ドル を肩代わり。見返りに米国を射程に捉えるイラン中距離ミサイルをベネズエラに設置していることが以前より伝えられている。

ことシリア情勢への対抗について米軍・NATO軍での空爆に言及した発言が取り上げられた当初より、米空軍参謀総長の Norton Schwartz 大将 は、ソ連時代の地対空ミサイルのネットワークが存在することに触れて警戒を述べた。
Dfense News では B-2 爆撃機や F-22 Raptor といったステルス機の投入が話題に上がっている。
Israeli Haaretz 2012/03/08
AFP via Nuke Wars 2012/03/08
AFP via War Report 2012/03/08
Defense News 2012/03/08
WIRED Danger Room 2012/03/08
Photo1: The Karrar drone, Iran's first long-range unmanned bomber, from Islamic Republic News Agency
Photo2: F-22 Raptor and B-2 Spirit, from U.S. Air Force
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