Arsenal Firearms、"AF2011-A1"公開
ロシア民間企業 Arsenal Firearms では、2丁 の Colt 1911 が 1つ に合体したユニークなハンドガン、"AF2011-A1" (Second Century, Twenty Eleven) を発表、映像を YouTube上に公開した。
"Double Barrel Pistol" となったこの AF2011-A1 のオリジナル・アイデアは、約10年前 に遡り、スイスの小火器製造業者 (Armourer: a manufacturer of firearms) によって開発された、SIG P-210 を使ったモデルを基に考案。昨年 2011年 に迎えた、伝説的な Colt 1911-A1 の誕生から 100周年 を記念し、およそ半年間の試行錯誤の末で完成を見出した。そのコンセプト故にコンバットピストルやコンシールドピストルとしては見出せない側面もあるが、単純に 2丁 を 1つ に結合としているわけでなく、新規で 3D-CAD を起こして設計、かなり造り込まれた銃となっている。
AF2011-A1 では、分解方法も 1911 と同じく、バレルブッシングをひねり方向逆で作ってあるため、相互での干渉が無く外側に回せる。マグキャッチも両方を別に止めるようになっているため、専用のダブルマガジンだけでなく、通常のシングルスタックマガジン 2本 でも使えることが予想される。セーフティレバーはハンマー自体が一体化しているため貫通して共用できる模様。
射撃については、2発 同時発射となっているため、反動も 2倍 とはならず、銃自体の重量もほぼ 2倍 となっていることから、射撃映像を見る限りでは意外とマイルドな撃ち味を提供する模様。ただし、ホールドのし辛さは否めない模様。
また、AF2011-A1 におけるメカニカル的な利点としては、同時発射のための威力増大と、(「どちらかが当たる」的な意味合いでの) 命中精度の向上、または不意に片方が不発となった場合でも作動する可能性が残される、といったところが挙げられる。
AF2011-A1 の企画を手掛けた Arsenal Firearms については、海外で小銃火器専門の情報ブログとして著名な "The Firearm Blog" によると、米国法人の "Arsenal" でも、ブルガリアの "Arsenal 工廠" とも関連性は無い、として過去に紹介されている。
Arsenal Firearms 2012/03/02
The Firearm Blog 2012/02/17
Photo: Arsenal Firearms
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