モンハナシャコの捕脚から学ぶ次世代アーマー
自然界の生物における特性やその構造から、最新鋭の軍用製品の開発をおこなう動きがある。現在にわかに脚光を浴びているその生物は「モンハナシャコ」(Peacock mantis shrimp) 。肉食性でカニやヤドカリもつかまえて食べるこのモンハナシャコには、 エビのハサミに相当する鎌型の形状をした「捕脚」(ほきゃく) を持ち、獲物を見つけると「高速パンチ」を繰り出す。その威力は 60kg と極めて強力で ヒトに置き換えると 1t のパンチを繰り出しているのに相当すると言われる。見た目とは裏腹に性格も攻撃的で、甲殻類の中で最強とも言われ、モンハナシャコの放つパンチによって魚の骨をも砕き、時には硬い甲羅に覆われたカニや貝の殻をも叩き潰すことができる。
Navy Times が報じたところによると、軽量で硬いモンハナシャコの捕脚に目を付けた米空軍の研究部門 AFSOR (Air Force Office of Scientific Research) では、カリフォルニア大学の研究チームに対して 60万ドル (約 4,740万円) の研究開発費用を計上。最前線で活躍する兵士が敵からの攻撃や、IED (Improvised Explosive Device : 簡易爆発物) による爆風から身を防ぐ際の素材として開発を進めたい考えを示し、ヘルメットやハンヴィー、ヘリコプター、ドローン、車載ターレットのシールドなど様々に活用できると見込んでいる。
技術者らにより、現在 エポキシ系接着剤とグラスファイバーにより造られた軽量プロトタイプのデザイン設計を終えたとしている。その評価としては現在普及しているスチールプレートの典型的なモデルと比較して、より軽量且つ防弾性の向上を図ることができているとのこと。将来的にこの特性を活かしてチタンとの置き換えを図るとしている。
Navy Times 2012/06/24
Business Insider 2012/06/26
Photo : Peacock mantis shrimp, from wikimedia commons / Jens Petersen.
Navy Times が報じたところによると、軽量で硬いモンハナシャコの捕脚に目を付けた米空軍の研究部門 AFSOR (Air Force Office of Scientific Research) では、カリフォルニア大学の研究チームに対して 60万ドル (約 4,740万円) の研究開発費用を計上。最前線で活躍する兵士が敵からの攻撃や、IED (Improvised Explosive Device : 簡易爆発物) による爆風から身を防ぐ際の素材として開発を進めたい考えを示し、ヘルメットやハンヴィー、ヘリコプター、ドローン、車載ターレットのシールドなど様々に活用できると見込んでいる。
技術者らにより、現在 エポキシ系接着剤とグラスファイバーにより造られた軽量プロトタイプのデザイン設計を終えたとしている。その評価としては現在普及しているスチールプレートの典型的なモデルと比較して、より軽量且つ防弾性の向上を図ることができているとのこと。将来的にこの特性を活かしてチタンとの置き換えを図るとしている。
Navy Times 2012/06/24
Business Insider 2012/06/26
Photo : Peacock mantis shrimp, from wikimedia commons / Jens Petersen.
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