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退役の危機から一転、A-10 ウォートホッグがイスラーム国との戦いのため派遣へ

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退役の危機から一転、A-10 ウォートホッグがイスラーム国との戦いのため派遣へ
インディアナ空軍州兵は 9 月 17 日、第 122 戦闘航空団の A-10 ウォートホッグ (サンダーボルトII) を、10 月前半に海外へ展開させる用意があると発表した。すでに 300 人の兵士と、機数は不明だが複数の A-10 が準備に就いているという。

展開地域は「米中央軍が管轄している地域」とされ、明言はされていないが、他紙の報道によればイスラーム国 (旧称 ISIS) を攻撃するためであるとされている。

A-10 は対地攻撃に特化した攻撃機として、1970 年代に開発された。低速での高い運動性能と、強力な機関砲、そして多くの兵装搭載能力を持ち、湾岸戦争やイラク戦争などで活躍した。

老朽化により、何度も退役の話が持ち上がっており、今年もやはり引退が取りざたされていた。だが、その高い対地攻撃能力を買われ、また攻撃機としての後継機にあたる F-35 ライトニング II の開発が遅れていることもあり、現在まで現役を続けている。
過去の「A-10 退役の危機」関連記事
現在、かの地への攻撃にはすでに F-22 や B-1B といったステルス機が参加しているが、A-10 が投入されれば、攻撃能力は大きく向上することになる。しかし一方で、A-10 はステルス性がなく、機体の性質上、低空を低速で飛ぶため、イスラーム国が持つ対空兵器によって迎撃される可能性も高くなる。

Indiana Air National Guard Headquarters 122nd Fighter Wing 2014/09/17
The Hill 2014/09/22
U.S. Air Force photo by Senior Airman Greg L. Davis
Image is for illustration purposes only.
Text : 鳥嶋真也 - FM201410


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