米政府、地球に衝突する小惑星を核兵器で迎撃する方法を検討

⇒過去の関連記事:NASA、2040年に小惑星が地球に衝突か。核兵器で破壊?これは今年 4 月に、米国会計検査院 (GAO、U.S. Government Accountability Office) から米上院へと送られた報告書の中から明らかになったもので、来年解体される予定の核弾頭のうちいくつかが、地球への衝突コースを取る小惑星を迎撃するために、国家核安全保障庁 (NNSA, National Nuclear Security Administration)によって保管されるという。
地球に衝突する小惑星が発見された場合、その軌道を変えたり、破壊したりといった対抗策を採ることは、昔から検討されており、また爆発の威力からして、それに核兵器を使うこともまた、昔から検討はされていた。
Figure: Nuclear Weapon Dismantlement Process Workflow
Source: GAO analysis of National Nuclear Security Administration information.
現在、地球に接近する軌道を持つ小惑星のうち、地球を滅亡させかねないほどの大きさである直径およそ 1 km ほどのものに関しては、今後 100 年間は地球と衝突する可能性はないとされている。しかし、直径 50 m ほどの大きさのものに関しては、現時点で 5 % ほどしかカタログ化されておらず、予測はできない状況にある。例えば 2013 年にロシアのチェリャビンスク州に落下した隕石は、最大でも 20 m ほどであったとされるが、事前に察知はできず、千人を超える負傷者と、多くの損害をもたらしている。
Wall Street Journal 2014/09/30
CBS News 2014/10/02
NUCLEAR WEAPONS: Actions Needed by NNSA to Clarify Dismantlement Performance Goal / US GAO 2014/04
Image: via Los Alamos National Laboratory 2013/03/25
Image is for illustration purposes only.
Text : 鳥嶋真也 - FM201410
★この記事へのコメント
コメントを投稿する
★この記事をブックマーク/共有する
★新着情報をメールでチェック!
★Facebookでのコメント