アフガニスタンの米陸軍、480 億円相当の装備品が行方不明

これは、国防総省の監察総監室 (Department of Defense Office of Inspector General) が 10 月 30 日付で発表した内部監査レポートによるもので、陸軍の第 410 野外支援旅団 (401st Army Field Support Brigade) を例に、156,000 点、総額 4 億 1,950 万ドル (=約 480 億円) 相当の軍装備品が適切に報告されていない実態が示されている。
米陸軍の規定では、盗難による財務負担調査 (FLIPL: Financial Liability Investigation of Property Loss) は 75 日間で完了することを推奨しているが、10 の調査において平均で 318 日間の日数を要していたことも明かされている。問題の背景には、アフガニスタン撤退の変遷期や、兵站 (へいたん) 管理の難しさと言った問題も挙げられている模様。
なお、行方の分からない装備品については、車輌や武器、無線通信機器などが含まれているようだが、報告の中ではその詳細については触れられておらず、敵武装勢力の手に渡ったことも否定できない状況にあるとして、現在、マスコミを通じて情報公開法 (Freedom of Information Act) に基づく、詳細開示を求める請求がおこなわれている。
Audit Report / DoD Office of Inspector General 2014/10/30
Bloomberg 2014/11/04
abc News 2014/11/04
Photo Credit: Spc. Aaron Ellerman
Image is for illustration purposes only.
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