「マルチカム」のCrye社がDuro Textiles社を知的所有権侵害で訴訟
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Crye社は「マルチカム」の迷彩パターンについてのライセンスを生地生産企業に与え、ロイヤリティを得ている。Duro社もライセンシーの一つであるが、訴状によれば2014年4月にライセンスが失効した後も公認製品としてロゴ入りの生地を生産していた。
またDuro社はライセンス契約の「マルチカムによく似た迷彩パターンの生産の禁止」にもにも違反しているとされる。これについてはCrye社とアメリカ陸軍の間に発生したトラブルに関連しているという見方もある。
「マルチカム」は非常に高い隠蔽力をもつ迷彩パターンとしてアフガニスタンに派遣された部隊から高い評価を得ていた。
陸軍は新迷彩パターン「OCP(Operational Camouflage Pattern)」としてマルチカムを内定し、これを使用した衣料の値下げを強く求めた。しかしCrye社は陸軍向け衣料ベンダーではなく、あくまでマルチカムパターンの権利保持者であるにすぎない、とこれを拒否。すると陸軍がマルチカムの使用権すべて、ひいてはCrye社そのものの買収を提示したため交渉は決裂した。
その後OCPにはマルチカムと共通の先祖を持つ「Scorpion-W2」パターンが採用されたが、この生地の製造にDuro社が関わっていた可能性がある。
Crye社からはこの件についてまだコメントは発表されていない。
Source: Lawsuit Summary - Crye Precision, LLC et al v. Duro Textiles, LLC
Crye Precision v. Duro - Complaint
Photo by Maj. Deanna Bague, via Wikimedia Commons
Image is for illustration purposes only.
Text: Chaka (@dna_chaka) - FM201411
Chaka (@dna_chaka)
世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。
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