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「壁を透けて見る」レーダーデバイスの配備が全米の法執行機関で進む

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「壁を透けて見る」レーダーデバイスの配備が全米の法執行機関で進む
壁向こうに居る人の気配を詳細に感知する最新の小型レーダー装置の配備が全米の法執行機関で進んでいる。
L3 Communications CyTerra 社が開発を手掛けたレーダー動作感知装置「RANGE-R」は、電波を発信することで壁向こうにいる人の僅かな動きや呼吸でさえも感知することができ、その感知能力は最大で 50 フィート (約 15 メートル)におよぶとされる。

言わば「壁を透けて見る」ことのできるこの装置は、前方を円錐形状に 160 度カバーし、ステップ周波数連続波 (SFCW: Stepped Frequency Continuous Wave) レーダー技術と目標検出アルゴリズム特許を利用している。その重さは僅か 540 グラムと軽量で、持ち運びに適したコンパクトなデザイン設計となっている。

元々はイラクやアフガンで展開していた米軍の作戦に伴い開発されたもので、その後 FBI、連邦保安局などの法執行機関でもおよそ 2 年前から採用されている。現在は既に全米で少なくとも 50 の法執行機関の部隊に配備済と考えられている。

USA Today がプライバシー問題を絡めてこの RANGE-R に関するレポートを掲載して以降、多くの人々の関心が寄せられている。
Camero、壁向こうを探知する戦術装備の紹介映像を公開
USA Today 2015/01/19
RANGE-R / L3 Communications CyTerra Corporation
TomoNews US 2015/01/21

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