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「米国製」RPG-7 携帯対戦車ロケットの開発についてパートナー提携が発表

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「米国製」RPG-7 携帯対戦車ロケットの開発についてパートナー提携が発表
AirTronic USA, Inc は 1 月 27 日、英国 Chemring Group PLC 傘下 Chemring Ordnance とのパートナー提携により、米国製造の携帯対戦車擲弾 (てきだん) 発射器、RPG-7 における各種バージョンの開発について合意に至ったことを発表した。

両社から本プロジェクトの責任者を派遣し合い、研究開発および試験を開始するとのことで、生産スケジュールは 2016 年第一四半期に設定されている。

AirTronic USA 社は 1990 年に創設された、米イリノイ州エルク・グローブ・ビレッジに本拠を構える企業。小火器や航空電子関連製品、メディカル、通信システムなど高品質の武器関連製品における工業デザインや、電気機械関係を中心に製造開発を手掛けている。北米や欧州の他、中東、北アフリカにも展開している。主力製品は米軍向け RPG-7 のコピー製造や M203 グレネードランチャーなど 40 mm 擲弾発射器。

一方の Chemring Ordnance 社は、軍や防衛関連分野向けの弾薬・火工品の製造開発で世界的リーディングカンパニーとして知られる。40 ミリグレネードの他、シグナルマーカーや、スモーク、手榴弾、イルミネーションフレアなどが主力製品。

そして RPG-7 については、ソ連で開発された肩撃ち式の対戦車火器として最もポピュラーな存在として知られている。安価で利用が容易、尚且つその効果が高いことから 1961 年の製造開始以降、世界各地の紛争シーンで必ず目にする言っても過言ではない武器となっている。

数年前から AirTronic USA の手によって「Amerikansky RPG-7」と呼ばれる米国製版が開発されていることは知られているが、昨年 12 月 4 日に同社は米陸軍省より、2015 年 1 月から 3 月に掛けておこなわれる AEWE (Army Expeditionary Warrior Experiments: 米陸軍遠征戦士実験) において RPG の試験実施に関する承認を受けていた。

なお、今回のパートナー提携に関する金銭的な条件については明らかにされていない。

AirTronic USA 2015/01/27
Chemring Ordnance official website
airtronicusa 2011/06/07

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