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将来の戦闘機にステルス性は「必要」だ = スカンク・ワークス

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将来の戦闘機にステルス性は「必要」だ = スカンク・ワークス
USNI News は 2 月 18 日、「将来の戦闘機にステルス性は『必要』だ」とする、ロッキード・マーティン社の開発集団「スカンク・ワークス」(Skunk Works) の幹部 Rob Weiss 氏の発言を報じた。

これは先日、米海軍の作戦部長 (CNO) Greenert 大将が、「米海軍の次世代戦闘機にはステルス性能と高いスピード性能は不要だ」と発言したことに対する反論となるものだ。Greenert 大将は、戦闘機がエンジンを噴射して、なおかつ空気を切り裂いて飛ぶ以上は、否応なしに熱は発生するため、ステルス性が高めても結局は探知されてしまうこと、また将来レーダー以外の防空手段が出てくるだろうから、そうした敵の防空システムを突破して制空権を得るための多種多様な武器を開発し、次世代機は、そうした武器を使いこなすことができる、多くのペイロード容量を持つ機体であるべきだということ、また無人機であるべきだ、と語っている。
しかし Rob Weiss 氏によれば、ステルス性能は今後も、新しい航空機の設計にとって基礎となるだろうという。Greenert 大将は「ステルス性は過大評価されすぎている」と言ったが、Weiss 氏によれば「そのようなことを提言する人は、データを正確に見てはいない」という。また、海軍が多くの武器を運べ、空対空戦闘におけるプラットフォームになるような強固な航空機を求めていることは理解しつつ、ステルス性はそのデザインの一部であるべきだ、としている。

さらに「ステルス機が他の機体と比べ、高い致死率と生存率を持つというデータがある」とも語っている。

また USNI News の記事では、Greenert 大将の見解を擁護する形で、米海軍は長年、ステルスで敵の防空網を回避するのではなく、EA-18G グロウラー (Growler) のような電子攻撃機で防空網を突破することに戦術の主眼を置いており、ステルス性能をもつ航空機の採用も最近になってからだったという事情を解説している。

USNI News 2015/02/18
AirForce Times 2015/02/19
U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist Seaman Karl Anderson/Released
Image is for illustration purposes only.
Text: 鳥嶋真也 - FM201502

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