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マレーシア陸軍特殊部隊「GGK」によるバスジャック犯急襲訓練展示

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マレーシアの特殊部隊による訓練展示がおこなわれ、その映像が観覧者の手により FaceBook 上で公開された。

映像は、陸軍特殊部隊 GGK (Grup Gerak Khas) によるものとされ、車内に立て籠もるバスジャック犯に対し、急行した隊員らが襲撃するという内容。バス車内へのアプローチの際に使われるスロープを使って、乗客側の窓を破壊した直後に、次々と突入して行く様子が収められている。
GGK の起源は 1965 年、インドネシア‐マレーシア間で起こっていた「Konfrontasi (コンフロンタシ) 」に遡る。その後 GGK は、1968 年に起きた第二次マレーシア危機 (Communist Insurgency War) の際におこなわれたジャングル戦での活躍が知られるところとなり、世界中からの注目を集めている。創設に当たっては、旧宗主国である英軍の影響を受けている。中でも陸軍特殊空挺部隊 (SAS: Special Air Service) と王室海兵隊 第 40 コマンド (Royal Marines 40 Commando) に大きな影響を受けているとされる。

現在 GGK は、連隊の調整・統合を図り、その作戦指揮をおこなう第 21 GGKと、対テロ・非正規戦での直接行動 (DA: Direct Action) や破壊工作、人質救出の他、小型舟艇を使用したミッション、特殊偵察などをこなす 第 11、22 GGK の計 3 個連隊で構成されている。とりわけ先述にもあるジャングル戦での定評が高く、特殊戦訓練センター・PULPAK (Pusat Latihan Peperangan Khusus = "Special Warfare Training Center" の意味) を通過した、これら DA を主務とする 2 個連隊の GGK は総数 1,800 名程と目されている。
A combined CANSOFCOM and 21 GGK patrol moves through the jungle in a joint training exercise.
Photo: Canadian Government official website 2015/02/24
日本ではあまり馴染の無いマレーシア特殊部隊 GGK だが、カナダ特殊部隊 (CANSOFCOM: Canadian Special Operations Forces Command) では最近になって初めて、特殊部隊間における正式交流プログラム「Exercise Maple Tiger」をローンチさせている。この二国間における特殊部隊での交流プログラムは、2013 年 10 月に結ばれた安全保障協力に基づくもので、2017 年 3 月までの 3 年間を通じておこなわれる。この交流プログラムの中で、カナダ軍特殊部隊がジャングル戦を学ぶ一方、マレーシア軍は極寒地での技術習得に取り組むことが掲げられている。

東南アジアに位置するマレーシアは、人口の約 60% を占めるイスラム教徒を筆頭に、仏教、儒教・道教、ヒンドゥー教、キリスト教と多様な宗教が広がる多宗教国家。加えて、豊富な天然資源と好調な経済成長を背景に、テロの格好のターゲットになるとも予想されている。

最近では、IS (イスラム国) の蛮行により 2 邦人が殺害された事件に際し、在マレーシア日本大使館が、渡航情報に「同種テロ事件に関する具体的脅威情報は今のところ無い」としながらも、「50 名以上のマレーシア人がイスラム国へ参加している」とし、警戒を呼び掛けている。

Marcos Do Val 2015/02/22
Tactical Life 2008/12/03
Discovery Military 2010/03/06
Live Leak 2012/09/08
Canadian Government official website 2015/02/24
Japanese MOFA

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