米海兵隊、ブーツ内の蒸れによる悪臭・感染症から足を守るインサート製品を試験
高温多湿のジメジメとしたブーツの中で、足を感染症から守り、その臭気を和らげる乾燥素材を使った新製品が今月、沖縄にある米海兵隊の下、最終試験に供される。
Biovation II, LLC. が海兵隊協力の下で開発したその製品は、DryRight (ドライライト) と呼ばれるもので、先進のポリマーテクノロジーや不織布、超吸収素材、抗菌性材料 (antimicrobial material) に関する専門技術を投じ、製品化へ向けて動き出している。
* Active tactical drying tool that provides performance in any environment.
* Easy to use.
* Dries boots 8 times faster than air drying.
* Small, lightweight and packable.
* Re-useable and effective for a minimum of 5 drying cycles.
* Antimicrobial and antifungal – completely eliminates boot odor and mitigates fungal and bacterial pathogens on the DryRight™ itself.
* Biodegradable and non-hazardous.
* One size fits all.
* Does not need to be washed.
* Made in USA and Berry-compliant.
DryRight の主な特徴としては、あらゆる天候・気象環境下でも活用でき、6 ~ 8 時間に渡ってブーツ内をドライな環境を提供。その利用が至って容易である点が挙げられる。また、空気乾燥の 8 倍以上もの速乾性に優れ、5 ~ 10 回は再利用が可能な他、生分解性製品により無害である点も特徴として挙げられる。
同社は 2013 年に BAA (Broad Agency Announcement: 広範な局に対する公示) を受け、海兵隊と共に製品の試験等を実施しその開発に乗り出していた。BAA は、研究開発のために議会により定められたもので、基礎研究や応用研究の提案を受けて、それらの審査をおこない、それらが真に素晴らしい提案の際に資金共有をおこなうというもの。DARPA 長官による研究プロジェクトの承認後、BAA の公示はおこなわれる。
Marine Corps Times によれば、DryRight を使ったブーツインサートは既に昨夏から初秋に掛けての時期に、沖縄県の北部訓練場にあるジャングル戦訓練施設・JWTC (Jungle Warfare Training Center) にて試験に供されているとのこと。
今月の最終トライアルを経た後、この 6 月にも商用化生産が開始、順調に進めば今夏にも隊員らへの支給が予定されている。
Biovation 2015/02/25
Biovation official FaceBook 2015/02/26
About DryRight
★この記事へのコメント
コメントを投稿する
★この記事をブックマーク/共有する
★新着情報をメールでチェック!
★Facebookでのコメント