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中国 Segway のコピー企業が、本家 Segway を買収

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立ち乗り電動2輪で知られるセグウェイ(Segway, 本社 米/ニューハンプシャー州)が 4 月 15 日、中国のライバル企業に買収された事が解った。買収金額については公表されていない。
セグウェイを買収したのは北京に本拠地を置くナインボット (Ninebot) 社でセグウェイと類似した商品を展開し、セグウェイ側から特許侵害等を理由に訴えられていた。
セグウェイは2001年に未来を見据えた新しい乗り物として発表され、日米首脳陣へのプレゼントや米警察採用、日本での警備用などで注目を集めた。重心移動で前進するこの乗り物は世界80ヶ国に販売され、当初販売台数目標は100万台であったが発売より3年経過後は6.000台の販売に留まる。
民間での使用は道路交通法に接触し、公道での使用を禁ずる地域も現れた。米国ではクリーンエネルギーの近距離用乗り物として売り込みを行ったが、肥満に対する歩行やジョギングへの健康維持思考が重視され、自転車の方が便利という声もありターゲット層を誤ったという指摘もある。画期的な開発と思われた同製品だが、普及はあまり進まなかった様だ。

開発は発明家ディーン・ケーメン氏で公的機関からビジネス用として普及し、医療・宇宙分野での使用も視野に入れて研究は進んだ。

2009年にはイギリスの資産家ジミー・ヘセルデン (Jimi Heselden) 氏がセグウェイを買収。しかしヘセルデン氏は翌年セグウェイを運転中に事故を起し川へ転落して死亡した。(ヘセルデン氏は Hesco Bastionの創業者 軍事用の「ヘスコ防壁」で知られる)
米国セグウェイ社オーナーJimi Heselden氏の訃報について / Segway Japan, Ltd.
一方の中国ナインボット社は3年前に創業したばかりのベンチャー企業。同社の製品は大阪にも販売代理店がある。

ナインボット社は同じ北京に拠点を置くスマートフォンメーカー小米(シャオミ)から出資を受け買収に踏み切った。セグウェイにホワイトナイトは表れなかった様だ。小米は中国・香港・台湾などでスマートフォンを開発して販売しているが、中国ではアップル社より人気が高く世界シェア3位に登り創業5年足らずで急成長を遂げている。

今後はセグウェイの技術や販売網などを利用して国際競争力を図る方針としている。

Segway Inc., 2015/04/15
Text: Ocean - FM201504

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