チープで使い捨て、上空から大量放散する米海軍研究試験所の「セミ型ドローン」
近い将来の戦場で、航空機やドローン、気球を使って上空から昆虫型のロボットが大量に拡散される日が来るかもしれない。
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米海軍研究試験所 (NRL: Naval Research Laboratory) で開発が進められている、英語で「セミ (蝉) 」を意味する昆虫ロボット「CICADA (Close-In Covert Autonomous Disposable Aircraft) 」は、使い捨てを前提とした超小型のドローン。Meet Cicada, Covert Autonomous Disposable Aircraft, can glide like bird after being dropped from any aircraft or a larger drone.
Posted by RT on 2015年5月16日
オリジナルデザインのコンセプトでは、1 機当たり 100 ドルが設定されたこの CICADA、最新の試作モデルでは 1 機当たり 1,000 ドルのコストが見込まれているが、NRL では 250 ドルまで下げたい考え。
2011 年、NRL では発泡スチレン製のボディーに薄いウィングとフレキシブルなエッジを備えたCICADA を使った試験を実施している。その試験では、CICADA を他のドローンや気球によって上空から落下させており、その際に目標と定めた落下地点の 15 フィート (=約 4.6 メートル) 範囲内での着地が確認されている。
上空から大量に散布された CICADA が音も無く敵拠点へ飛来し、敵の様子を盗み聞きすることや、オプションの化学センサーを搭載することで、化学兵器の存在を検知することも可能になるという。
NRL 2015/05/12
AFP 2015/05/16
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