19 ヶ国から 10,000 名が参加、ヨルダンで開催の多国籍合同演習「Eager Lion 2015」
5 月 5 日から 19 日の期間、ヨルダン・ハシミテ王国を舞台に、多国籍合同演習「オペレーション Eager Lion (イーガ・ライオン) 2015」が開催された。Eager Lion 演習は、米中央軍 (USCENTCOM: U.S. Central Command) の主要な軍事演習の 1 つとして数えられ、今開催で 5 回目の実施となる。
米国から 5,000 名超の兵力が参加したのをはじめ、オーストラリアやエジプト、フランス、イラク、イタリア、クエート、レバノン、パキスタン、ポーランド、カタール、サウジアラビア、アラブ首長国連邦 (UAE)、英国など、全 19 ヶ国から 10,000 名ほどが参加。隣国シリアでの戦争を横目にみながらおこなわれるこの演習では、従来の型にとらわれず、迅速な軍事対応の実施が掲げられている。
U.S. Strategic Command Public Affairs 2015/05/19
Jordan hosts 5th 18-country military drill "Eager Lion" / Pakistan Defense Forum
米陸軍特殊部隊・グリーンベレー「3rd SFG (Airborne), 第 3 特殊部隊グループ」は公式 FaceBook で、Eager Lion 演習の訓練の様子を示すギャラリーを公開。グリーンベレー隊員によるアブドラ国王特殊作戦訓練センター (KASOTC: King Abdullah Special Operations Training Center) での戦闘訓練の様子の他、海兵隊特殊部隊 MARSOC 隊員と実施した紅海での潜水訓練の様子や、ポーランド軍特殊部隊 GROM によるパラシュート降下訓練の様子などが収められている。
また、米中央軍によると Eager Lion 演習に参加するため、2 機の戦略爆撃機、B-52 ストラトフォートレス (stratofortress: 成層圏の要塞) が 30 時間、14,000 マイル (= 22,400 キロメートル) のノンストップ飛行で駆け付けたことが示されている。Eager Lion 演習における爆撃機の参加は今回が初めてとのこと。
また、Eager Lion 関連のトピックスでは、女性兵士のみで運用されている米空軍第 816 遠征空輸飛行隊の C-17 グローブマスターIII 輸送機も同演習に参加している。
この他にも、米陸軍 第 3 軍が運営するインターネットメディア「DVIDS (Defense Video & Imagery Distribution System) 」や、パキスタンのディフェンスフォーラムでは、Eager Lion 2015 関連の映像や写真が多数掲載中。
U.S. Strategic Command Public Affairs 2015/05/19
Jordan hosts 5th 18-country military drill "Eager Lion" / Pakistan Defense Forum
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