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アメリカ特殊作戦軍が RPA (遠隔操縦機の回収) 部隊を始動

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2015年6月18日、第12特殊作戦分隊(Special Operation Squadron・・・SOS)司令官、ジョシュ・ハーティグ中佐は、同部隊のRPA(Recovery of remotely Piloted Aircraft 遠隔操縦機の回収)を行う部隊が始動することを発表した。

「今までに、無人機の離陸・着陸させる部隊は存在していましたが、回収する部隊は始めてのものです」。ハーティグ中佐は語る。

第12SOSの任務は、空軍特殊作戦コマンドの唯一の遠隔操作航空機部隊として、第3、第33特殊作戦分隊が作戦上、運用した航空機の発射と回収である。
「衛星を中継して無人機を操縦するため、オペレータの操作と無人機の動きにズレが生じていました」、「今までは、このズレを調整するため、離発着する場所から少し離れた場所に兵士を配置していました」。

「RPA部隊が始動することで、これらの兵士を配置する必要がなくなります」。ハーティグ中佐は説明を続けた。無人機が離陸・帰還する間のリスクを軽減し、最前線での戦闘能力を維持し、RPAオペレータの負担を軽減する。これこそがRPA部隊の任務である。第12SOSは、空軍の中でも独立した部隊であり、中央作戦軍(CENTCOM)およびアフリカ作戦軍(AFRICOM)の作戦にも投入される。

RPA部隊は、単に無人機の離発着を管制するだけの部隊ではない。本隊が到着する前に現地に入って無人機をセットアップし、周辺を偵察して安全を確保する役目も担っている。「我々は、離発着のエキスパートだけでなく、作戦部隊のための残留能力を維持しています」。

ハーティグ中佐によると、RPA部隊の基本的コンセプトは2013年10月までさかのぼることができ、中佐はそのときから部隊の編成などにかかわっている。

「設立当初は、何をやったらよいか分からず、まさに悪戦苦闘でした」、「現在、RPA部隊が始動できたことは奇跡としか言いようがない」。中佐は、感慨交じりに語った。

その一方で、「まだまだ完成にはほど遠いです」、「我々は、(無人機の)オペレータをもっと必要しており、我々の任務は分隊が活躍するほど増加するでしょう」。

第12SOSは、RPAの安全性の刷新的な対策として、空軍戦闘司令部(Air Combat Command)に期待されている。
「この種の初めての部隊として、我々はRPAのプロフェッショナルの先例となるでしょう」。ハーティグ中佐は、目を輝かせて語った。

Cannon AFB 2015/06/18
Text: 友清仁 - FM201507

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