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40mm 擲弾発射器 (グレネードランチャー) で射程 2Km 超、レイセオン社の「Pike (パイク) 」が初展示

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米国の軍事企業大手・レイセオン (Raytheon) 社が、ワシントン D.C. で 10 月 12 日から 14 日の会期で開催中の年次総会「2015 AUSA (Association of the United States Army) 」の席で、既存の 40mm グレネードランチャーを利用するレーザー誘導式グレネード弾薬「パイク (Pike, =「矛」の意) 」を初出展した。

パイクは、歩兵部隊で一般的に普及している M320 や EGLM (Enhanced Grenade Launching Module) といった口径 40 ミリメートルの擲弾発射システムに対応したもので、全長は約 42.7 センチメートル。重量はおよそ 770 グラム (= 1.7 ポンド) と軽量コンパクトな設計となっている。
テキサス州シエラ・ブランカにあるマイル・ハイ リソーシズでおこなわれたパイクの試射では、既存のグレネードランチャーを使って 2.1 キロメートル (= 2,300 ヤード) 離れたターゲットに対する着弾を成功させている。

これを M320 グレネードランチャーで比較した場合、M320 では有効射程距離 150 メートル、最大 350 メートルの範囲へ攻撃を可能としているので、パイクはそれを大幅に超える長距離攻撃を可能としていることが分かる。

また、デジタル、セミアクティブ シーカーが、中距離、低速で移動するターゲットの攻撃に使われ、従来の戦場で利用されてきた、歩兵が携行する如何なる武器よりも交戦距離を長く取ることができ、精確であるとしている。

また、パイクのロケットモーターは発射後、2.4 ~ 3 メートル (8 ~ 10 フィート) で着火。発射したことが敵に気付かれ難いよう「無煙」に近いとした特徴も挙げられている。

これらの特徴をもって、レイセオン社では、RPG などで武装する敵兵力への対抗武器として、歩兵部隊や特殊作戦部隊での利用を想定している。

ボートや ATV、小型の無人航空機に搭載することを想定したアップグレード版の可能性もあるようだ。

Defense Update 2015/10/12

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