英軍の調理用燃料が「ヘキサミン (hexamine) 」から固形の「エタノール (ethanol) 」製品へ切り替え
英国防省は、BCB インターナショナル社から、新たなレーション用、調理用燃料の購入契約をおこなった。
40 年に渡って軍で使用してきたキャンプ用の固型燃料で一般的なヘキサミン (hexamine) から、「エタノール (ethanol) 」を原料とする固形燃料「ファイアードラゴン (FireDragon) 」へ切り替えがおこなわれる。なお、今回の 4 年に渡る契約には、折り畳み式の調理器も含まれている。
ファイアードラゴンと調理器を併せても 300 グラム以下としながらも、500ml の飲料水を 8 分以内に沸騰させることが可能。これは、国防省の求めた「11 分以内で沸騰」をクリアしている。
BCB Fire Dragon - Main Feature
また、ファイアードラゴンは天然成分のみで製造されていることから「非毒性」であり、滴り落ちて運搬に支障を来すことも無い。そして、燃焼もクリアで点火・消火もし易く、燃焼時の残留物が極めて少ないことが特徴として挙げられている。
英国に本拠を持つ BCB インターナショナル社は、高品質のサバイバル、メディカル用品を 160 年に渡って製造してきた。英軍を中心に世界各国の軍・特殊部隊に向けて設計された同社製品の数々は、NATO で承認され、ISO 9001 品質管理基準に準拠している。
NATO 軍向けの擬装用の迷彩ドーラン「ブッシュクラフト・迷彩クリーム (Bushcraft camouflage cream) 」や、1975 年に世界で初めてエベレスト南西面からの登頂が成功した際に同社のメディカル装備が利用されている。
また、2009 年には、アフガニスタンで戦う兵士らに向けた、世界に先駆けて開発された最初の「防弾下着 (ballistic underwear) 」をデザイン開発している。防弾下着は以降広がりをみせて、同盟国軍の兵士らの生命を救う存在となっている。
Combat and Survival Magazine 2015/11/23
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