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米陸軍第 5 特殊作戦群 (SFG)、ベトナム戦争時代の「ベレーフラッシュ (Beret Flash) 」の復活を検討

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米陸軍第 5 特殊作戦群 (SFG)、ベトナム戦争時代の「ベレーフラッシュ (Beret Flash) 」の復活を検討

The U.S. Army is bringing back the red-and-yellow striped beret flash. "We are going to be reverting back to what we...

Posted by Military.com on 2015年12月1日
米陸軍の第5特殊作戦群 (5th Special Forces Group) は、ベトナム時代のベレー章を復活させる方向で検討している。

ベトナム戦争時代に採用された黒字に白い縁取りのあるベレー章は、1980年代中頃よりグリーンベレーで着用された。一説によると、南ベトナム共和国への忠誠を表したものだが、ベトナム戦争が終結すると廃止されたそうである。

「我々は、ベトナム戦争時に着用したものを復活させるつもりです」「4月か5月に正式に復活させる予定です」「ベレー章の復活を発表したとき、多くの退役兵やグリーンベレーOBは、非常に喜んでいました」。第5特殊作戦群のスポークスマンのジャコブ・マーフリー軍曹は語る。
特殊部隊協会の役員のクリフ・ニューマンによると、2016年は、第5特殊作戦群創設55年にあたり、ベレー章の復活は、部隊の歴史や当時を知らない若い隊員にとって名誉なことであると述べた。同協会の会長のジョン・トービン退役大佐は、「私は、この件について、現役の兵士の前でスピーチするとは夢にも思わなかった」、と喜びを表している。

しかし一方で、簡単に復活できるとは限らない要素も出てきた。それは、復活させるベレー章のデザインである。特殊部隊周辺では、ベトナム戦争の際のベレー章は黒字に白の縁取りではなく、同じデザインの上に黄色地に3本の赤い線が入ったものではないかという意見があるのだ。つまり、当時の第5特殊作戦群司令ジェームズ・ゲストが南ベトナム共和国の国旗を参考にデザインしたものが、当時のデザインではないかというのである。

この意見に対し特殊部隊協会は、黄色地に赤線のデザインは、第1および第7特殊作戦群が使用したものであり、1964年に第5特殊作戦群がベトナム入りする前に使用されている例があるそうである。また、すでに消滅した国の国旗を元にデザインされたものを使用するべきではないと反論している。

このような動きに対しネットの反応は、
「グリーンベレーを宣伝するためだけのパフォーマンス」
「特殊部隊関係者が好きにしたらいい」
「ベトナム戦争を思い出して、テロとの戦いに立ち向かおう」
などと、特殊部隊関係者の興奮とは別の、どちらかといえば冷ややかな反応が多い。

Military.com 2015/12/01
Text: 友清仁 - FM201512

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