クロアチア製「VHS-2」ライフルを使うイラク特殊部隊 (ERB) 兵士の映像
海外の戦時映像投稿サイトに、イラク特殊部隊がクロアチア製 VHS-2 ライフルを使用する映像が投稿された。
映像は、イラクの中央に位置するアンバール県の県都であるラマディ―で撮影されたものとされる。ラマディと言えば、米軍史上最強のスナイパーで「ラマディの悪魔」として恐れられた海軍特殊部隊 SEAL の故クリス・カイル氏が活躍した場所としても知られている。
複数の異なる映像が繋ぎ合わされたものとなっており、登場する数名の兵士の肩には、カウンターテロ任務に当たるイラク内務省所属の緊急即応旅団 (ERB: Emergency Response Brigade, or ERU: Emergency Response Unit) のインシグニアが貼り付けられていることが確認できる。
Example photo: Iraqi Special Forces and ERB / Warrick Page / Stringer
VHS-2 は、HS Produkt 社の製造する VHS (Višenamjenska Hrvatska Strojnica) アサルトライフルの改良バリエーションモデル。グリップとトリガーより後方に弾倉や機関部が位置するブルパップ (Bullpup) 式となっている。関連記事:
Nove jurišne puške VHS-2 za Hrvaško in Iraško vojsko / Revija OBRAMBA
⇒フランス軍小銃コンペにクロアチア製アサルトライフル「VHS-2」が参入
この VHS-2 の調達情報については、昨年 2 月の時点で、母国であるクロアチアが最初のデリバリー先とはならず、イラクになることが報じられており、HS2000 ピストルと共に、それぞれ 10,000 挺のデリバリーが示されていた。イラクではクルド人自治区の治安部隊であるペシュメルガ (Peshmerga) への投入が予定されていた。#Iraq Croatian VHS-2 in the black market. 8.5 K $ but as usual you can negotiate the final price. pic.twitter.com/uNq606NE8L
— Green lemon (@green_lemonnn) 2015, 9月 18
その後、イラクやシリア、リビアといった世界の注目するホットスポットで武器の闇市場に精通する専門家は、VHS-2 がブラックマーケットに流通していることを警鐘。8,500 ドル (=約 97 万円) が示されていた。
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