「中国版 DARPA」が創設
2 月 1 日に北京でおこなわれた「中国人民解放軍戦区成立大会」の席で、軍改革の一環が示された。その中で、防衛装備の研究開発を管理運営する「中国版 DARPA」とも言える新たな科学技術委員会が編成されている。
Photo: a J-31 stealth fighter jet / WU CHANGBIN/CHINA DAILY
中国国防省関係者によると、当該委員会は「継続的な軍の近代化に向けて需要を満たすように設計されている」とのことで、米国の DARPA (国防総省国防高等研究事業局) をお手本とした機関に位置付けている。
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米国の DARPA は国防総省の内部局の一つで、そのミッションは米軍の技術優位性を維持し、国家安全保障を脅かす「技術的サプライズ」を防止すること。DARPA の設立には、1957 年 10 月 4 日のソ連邦による人類初の人工衛星打ち上げ成功において、米国をはじめとする西側諸国に走った衝撃、いわゆる「スプートニク・ショック」(Sputnik Crisis) がその背景にあり、DARPA の標語 "Creating and Preventing Strategic Surprise" にも色濃く反映されている。
Science 2016/03/11
米国 DARPA が生み出した先進技術:中国の中央政府は、今年度の防衛予算に 1,470 億ドル (=約 16 兆 6,110 億円) を計上しているが、研究開発予算については非公表となっている。
・ステルス技術
・暗視技術
・防空ミサイルの精密誘導
・空中照準レーザー
・無人航空機
・ARPANet (インターネットの起源)
・GPS
・フレーズレーター (リアルタイム翻訳)
・音声アシスタントアプリ (Siri)
Science 2016/03/11
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