制裁で冷え込む売上を巻き返し?カラシニコフがファッション分野に進出。今年度 60 店舗の出店を計画
ロシア最大の小火器メーカー、カラシニコフ・コンツェルン (Kalashnikov Concern) が、アパレル・ファッション分野に進出する。地元日刊紙のイズベスチヤ (Izvestia) が 6 日に伝えた。
Photo: via Rostec
東側の武器を代表するアイコン的存在の AK-47 などでも知られるカラシニコフ社は、その抜群の知名度を利用して、過去にもアパレル分野へ乗り出すことが取り沙汰されている。2012 年 5 月当時の報道では、「そのブランド価値は米国の Apple にも匹敵する」とされていた。
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今回のイズベスチヤによる報道では、ウクライナ騒乱に端を発した米国・欧州連合 (EU) による経済制裁がその背景にあるようだ。
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カラシニコフ社でマーケティングディレクターを務めるウラジーミル・ドミトリエフ (Vladimir Dmitriyevf) 氏によると、制裁前は同社のハンティング用、スポーツ用銃の 70% が欧米市場で販売されていた。しかし、制裁が課せられて以降は、国内市場での販売に集約を余儀なくされている実態が浮き彫りになっている。
プーチン政権下で広がりをみせているロシアの愛国主義的思想の中では、「「戦争」をテーマとした国産武器のアイコンを使ったアパレル商材は一定の需要が見込まれる」とする識者の見解の一方で、「カラシニコフ社の売上基盤を底上げするような状況に至ることは無い」とする見解もある。
なお、カラシニコフ社の計画では、公式ライセンスを付与した衣料品やアクセサリー類を扱うショップを、2016 年度末までにロシア全土で 60 店舗にチェーン展開するとしている。
プーチン政権下で広がりをみせているロシアの愛国主義的思想の中では、「「戦争」をテーマとした国産武器のアイコンを使ったアパレル商材は一定の需要が見込まれる」とする識者の見解の一方で、「カラシニコフ社の売上基盤を底上げするような状況に至ることは無い」とする見解もある。
なお、カラシニコフ社の計画では、公式ライセンスを付与した衣料品やアクセサリー類を扱うショップを、2016 年度末までにロシア全土で 60 店舗にチェーン展開するとしている。
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