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リヴィジョン・ミリタリー、極寒地での利用を想定したバラクラバ一体型ゴーグル「スノーホーク (SnowHawk) 」を発表

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リヴィジョン・ミリタリー、極寒地での利用を想定したバラクラバ一体型ゴーグル「スノーホーク (SnowHawk) 」を発表
Photo: SnowHawk, Revision’s Cold Weather Goggle system
軍用アイウェアの開発で知られるリヴィジョン・ミリタリー (Revision Military) 社が、極寒地での使用を想定した「スノーホーク (SnowHawk) 」ゴーグルシステムを発表した。

スノーホークは、バーモント州バーリントンに本社を構えるスノーボード界のリーダー・ブランドである、バートン・スノーボード (Burton Snowboards) 社が抱えるゴーグルブランド「アノン・オプティクス (Anon Optics) 」との提携によって開発。

北極圏などの超極寒地での作戦をおこなうことを想定したもので、付属するバラクラバ (目だし帽) によって顔面を完全に覆うことが出来る他、優れた防曇 (ぼうどん) 性能と弾道性能を併せ持つ。なお、リヴィジョン社では、バリスティックゴーグルにおいて、今回のようなバラクラバと完全統合した製品は前例が無く「初めてだ」としている。
リヴィジョン・ミリタリー、極寒地での利用を想定したバラクラバ一体型ゴーグル「スノーホーク (SnowHawk) 」を発表
Photo By: Cpl. Jason Jimenez
リヴィジョン社によれば、米軍はここ数年、極寒地でのオペレーションを増やしており、それに伴い寒さに起因した負傷が増え続けているとのこと。過去 5 年間においては、3,000 名近い兵士に被害が出ているとしている。

現行の軍用規格のゴーグルにおいては、イラクやアフガン、アフリカといった戦地に則して高温環境下での利用を想定したものとなっており、目に砂埃が入ることを防ぐといった使い方がなされている。また、バラクラバと統合して使うような想定も無い。

スノーホークでは、直接的に息を吸って吐く「鼻」や「口」の周辺には通気性の高いメッシュ地が使われている他、内蔵式トップと側面の強制排気孔によって常時空気の流れを創り出し、二層式のサーマル・ガスケットレンズによって断熱バリアを生み出すといった特徴を持たせている。
また、リヴィジョンが持つ次世代の防曇レンズコーティング「オキュマックス・プラス (OcuMax Plus) 」をレンズの内側に施し、それに加えて外側にはハードコートがなされることにより、引っ掻き傷にも強いとしている。

リヴィジョン・ミリタリー、極寒地での利用を想定したバラクラバ一体型ゴーグル「スノーホーク (SnowHawk) 」を発表
Image: via Anon Optics
そして一方のアノン側からは、アノンが独自に開発したマグネット式一体型のフェイスマスク「MFI (Magnetic Facemask Integration) 」の技術提供を受ける。MFI は、ゴーグルと接触する「鼻」と「眼窩下孔」の辺りに 4 つのマグネットポイントが配されており、専用設計された「MFI キャリア」によって、ゴーグルのフレームとシームレスな密着を実現する。空気の循環を促すことでレンズの曇りを防いでおり、取り付けはかなりしっかりしたものとなっている。その為に、着用者の激しい動きでも意図せず外れることは無い一方で、洗濯時などの取り外しは容易という利便性を持っている。

こうしてできたスノーホークは、射撃時の頬付けや、双眼鏡で覗く場合、または夜間戦闘時のナイトビジョン装備との相性も良いアイテムとなっている。

リヴィジョン・ミリタリー、極寒地での利用を想定したバラクラバ一体型ゴーグル「スノーホーク (SnowHawk) 」を発表
Photo: Ministry of Defense, http://www.defenceimagery.mod.uk/ via Revision Military
なお、リヴィジョン社によると、スノーホーク寒冷ゴーグルシステムは現在までに様々な外部機関によるトライアルを受けているとのこと。

リヴィジョン・ミリタリー、極寒地での利用を想定したバラクラバ一体型ゴーグル「スノーホーク (SnowHawk) 」を発表
Photo: via Revision Military
ホワイトとブラックの本体カラーのバリエーションの他、クリア、ソーラー、イエロー・ハイコントラスト、ヴァーミリアン (朱色) ハイコントラストといった 4 種の取り換えレンズをオプションに持ち、現在公式通販サイトにて販売がおこなわれている。

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