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3Dプリンター製グレネードランチャー「RAMBO」が出力される様子をとらえた動画

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3Dプリンター製グレネードランチャー「RAMBO」が出力される様子をとらえた動画
金型を使った鋳造や、旋盤・フライス盤による切削加工、プレス機を使った鍛造など武器を作るにはいくつかの方法があるが、いずれも時間と専門的な知識が必要である。

これに対しアメリカ軍RDECOM(研究開発コマンド)は研究機関・民間企業と共同で「Additive Manufacturing(加算的製造)」つまり3Dプリンターによる製造プロセスを研究しており、先日、初の3Dプリンタ製グレネードランチャー「RAMBO」を完成させた。

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RAMBOはバネとネジ以外のすべてのパーツが3Dプリンタで製造されている。粉末をレーザーで溶かして固める「レーザー焼結方式」などを用いて約50点のパーツのうち91%の部品を35時間で同時出力できる。

とはいえ、材質の関係で3Dプリンターで出力できないパーツもある。例えば弾体はライフリングに食い込ませるため柔らかい亜鉛でなければならないが、3Dプリンターでこれを出力することができない。樹脂のスリーブをスチールの弾帯に巻きつけるなどの方法が試されたが、3Dプリンターで作ったワックスの原型を使い、ロストワックス方式での鋳造が採用された。

3Dプリンタを使用すれば、通常数ヶ月必要な試作時間が大幅に短縮され、開発効率が上がる。単純な生産費用はまだ伝統的な工法が有利だが、材料のムダが出ないこと、製造にあたる人件費が少なくて済むことを考慮すればコスト的にも現実的になってきた。すでに航空宇宙用途などでも3Dプリンターが導入されはじめている。これからますます発展する技術となるだろう。

Text: Chaka (@dna_chaka) - FM201705
Chaka (@dna_chaka)
世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。


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