「実運用に適さない」米軍の新型軽車両JLTVについて米国会計検査院が報告
アメリカ軍がHMMWV(ハンヴィー)の後継として導入を決定、現在はテスト的な運用が続いているJLTV(Joint Light Tactical Vehicle……統合軽戦術車両)について、アメリカ政府会計検査院(GAO)は「未だ実運用に適さない」と報告した。
Photo by Sgt. Timothy Smithers
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報告書ではJLTVの性能そのものについては問題がないものの、設計の不備・製造不良に起因する不具合のため、小規模運用はさることながら全面的な導入については要求仕様上の信頼性に満たないとした。
また別の報告書においては、陸軍・海兵隊ともJLTVの生存性の高さなど性能面は評価しつつ、高頻度の整備が必要で信頼性が低いため実戦上での運用には適さないとしている。
陸軍は約49,000台、海兵隊は約9,000台、空軍も80台の購入を決定しており、JLTV計画の担当者は今後もマイナーチェンジや整備・運用マニュアルの充実などで信頼性を向上していくようだ。
Source: Blind Spots and Loud Noises: Report Finds Problems With New JLTVs | Military.com, Soldiers give a thumbs up to new JLTV improvements - Task & Purpose
Text: Chaka (@dna_chaka) - FM201906
また別の報告書においては、陸軍・海兵隊ともJLTVの生存性の高さなど性能面は評価しつつ、高頻度の整備が必要で信頼性が低いため実戦上での運用には適さないとしている。
製造元のオシュコシュ社は2016年9月に1台あたり14.6件の欠陥があったのを、2018年9月には1.3件にまで改善させている。また、直近6ヶ月間はオンタイムで納品されるなど、製造プロセスの改善自体は進んでいる。また、2018年度会計報告において指摘された視界不良による死角の多さ、エンジン音の大きさによる秘匿性の低さについては、より大きなリアウィンドウへの改良、フロントカメラの設置、マフラーの変更などによって対策されている。
Photo by Staff Sgt. Teresa Cleveland
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陸軍は約49,000台、海兵隊は約9,000台、空軍も80台の購入を決定しており、JLTV計画の担当者は今後もマイナーチェンジや整備・運用マニュアルの充実などで信頼性を向上していくようだ。
Source: Blind Spots and Loud Noises: Report Finds Problems With New JLTVs | Military.com, Soldiers give a thumbs up to new JLTV improvements - Task & Purpose
Text: Chaka (@dna_chaka) - FM201906
Chaka (@dna_chaka)
世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。
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トヨタに改善してもらえ
Posted by
ぷ
|
at 2019年09月17日 21:02
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