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H&K社がノルウェー国防省から『HK416』の供給契約を獲得。総額2,200万ユーロ(=約27億円)の案件

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H&K社がノルウェー国防省から『HK416』の供給契約を獲得。総額2,200万ユーロ(=約27億円)の案件
Photo from Norwegian Armed Forces
ドイツの大手銃器メーカー「ヘッケラーアンドコッホ社(H&K: Heckler & Koch GmbH)」が、ノルウェー国防省から『HK416』アサルトライフルの供給契約を受注したと明かした。
2019年から36ヶ月に渡っておこなわれるもので、総額2,200万ユーロ(=約27億円)の案件となっている。世界各国の軍・法執行機関、特殊部隊などへの販売攻勢を強めたHK416。中でもノルウェーは、2007年に軍制式小銃として採用を決めた最初の顧客となる。

今回の一報を受けた国内主要メディアのドイツ通信社(DPA)は、「ノルウェーからのオーダーは、この数ヶ月間赤字に苦しんでいる同社にとって救いの息吹だ」「2018年度の第三四半期において、1億6,400万ユーロ(=約205億円)の売上と、400万ユーロ(=約5億円)の損失を計上するなど、H&K社は追い詰められていた」と評している。

またH&K社にとって2019年最大の注目は、お膝元であるドイツ連邦軍(Bundeswehr)の『G36』のリプレイス案件に他ならない。こちらは120,000挺・2億4,500万ユーロ(=約305億円)という一大ビジネスとなるが、そのトライアルはこれまで難航している。連邦軍装備情報技術運用庁(BAAINBw: Bundesamt für Ausrüstung, Informationstechnik und Nutzung der Bundeswehr)は昨秋、「最初のテストにおいて、各銃器メーカーから提出されたいずれの候補小銃も、我が軍の要求を満たすものが無かった」と判断。これを受けたウルズラ・フォン・デア・ライエン(Ursula Gertrud von der Leyen)国防大臣は計画の延期を下している。それにより各銃器メーカーは「2019年2月15日」までに製品の弱点を修正し、再提出の機会を得ている。

Source: Heckler & Koch liefert HK416 Sturmgewehre an die Streitkräfte Norwegens, Waffenhersteller liefert Sturmgewehre an Norwegen

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