「登場人物の多くは偽名」「ODA 595のうち乗馬経験者は1人」…映画「12 Strong」の裏話

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米海軍関係者向けの新聞:Navy Timesが、映画「12 Strong」に関する裏話を掲載している。映画「12 Strong」は、9.11テロ事件後にターリバーンとアルカーイダの掃討作戦のためアフガニスタンへ投入された統合特殊作戦軍:タスクフォースダガー(TF-Dagger / Task Force Dagger)のひとつである ―― 第5特殊部隊グループ・アルファ作戦分遣隊595(5th Special Forces Group ODA 595)の12人、米空軍 CCT(Combat Control Team)、CIA パラミリタリーオフィサー、第160特殊航空連隊(チヌークでの輸送)―― からなる統合特殊作戦部隊を描いた作品である。

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記事は、映画のエグゼクティブ・プロデューサーを務めた敏腕プロデューサー:ジェリー・ブラッカイマーや、第3特殊部隊グループ司令官マックス・バウワース中佐を演じた元海兵隊の俳優:ロブ・リグル(最終階級は中佐)らへのインタビューを基に構成されている。

記事内容を要約すると ――
●原作本:「ホース・ソルジャー 米特殊騎馬隊、アフガンの死闘(原題 Horse Soldiers: The Extraordinary Story of a Band of US Soldiers Who Rode to Victory in Afghanistan)」のプレリリース版を読んだブラッカイマーは、直ちに映画化を決意した。

●原作者のダグ・スタントンは、ブラッカイマーが手掛けた「ブラックホーク・ダウン」のファンだったため、映画化の話はスムーズに進んだ。

●監督のニコライ・フルシーは、2010年にブラッカイマーから映画の脚本を見せられた。(原作本の出版は2009年)その脚本に興奮した監督は原作本を早速購入した。

●登場人物の多くは偽名である。主人公のミッチ・ネルソン大尉のモデルはマーク・ニーチュ中佐(Lt. Col. Mark Nutsch)、ハル・スペンサー2等兵曹長のモデルはボブ・ぺ二トン2等兵曹長(CW4 Bob Pennington)。第3特殊部隊グループ司令官マックス・バウワース中佐と第5特殊部隊グループ司令官ジョン・マルホランド大佐は実名。

●ニーチュ中佐とスペンサー2等兵曹長は撮影現場に2日間訪れ、俳優陣に的確なアドバイスを行った。

●バウワース中佐を演じたロブ・リグルは当時中東に派遣されており、バウワース中佐の下で働いていた。

●「G.I.ジェーン」や「ザ・ロック」などに携わった元シールズのハリー・ハンフリーズが、軍事/技術コンサルタントとして俳優陣に訓練を施している。

●俳優陣に乗馬経験者が居なかったため、実際の部隊のように乗馬訓練を行った。(ODA 595のうち乗馬経験者は1人だった)

●アフガニスタンの景観を再現するため、米ニューメキシコ州のホワイトサンズ・ミサイル実験場の近郊で撮影を行った。

●第160特殊航空連隊のブラックホークとチヌークが撮影に参加した。

●配給会社のワーナー・ブラザーズは、劇場公開に先駆けてテキサス / アフガニスタン / イラクなどで特殊部隊やその他兵士を招いて試写会を行った。

―― などといったエピソードが掲載されている。「ランボーのような映画ではないが、実話を基にした楽しめる作品となっている」というエグゼクティブ・プロデューサー:ブラッカイマーのコメントで記事を結んでいる。アメリカでは1月19日から公開が開始されたが、日本での公開は現在未定である。

Text: 弓削島一樹 - FM201801

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