米軍三沢基地のF-16 デモチームに新パイロット「シリウス少佐」が着任
U.S. Air Force photo by Staff Sgt. Melanie A. Bulow-Gonterman
2020年4月30日、青森県の米軍三沢基地を拠点とするアメリカインド太平洋軍 太平洋空軍 F-16 デモチーム(PACAF F-16 Demo Team)の新しいパイロットに、ジョサイア・ガフニー少佐(U.S Air Force Maj. Josiah Gaffney / コールサイン:シリウス(Sirius))が着任した。昨年まで日本各地の航空祭などでパワフルな展示飛行を披露し「低いよ、プリモさん!!」と航空ファンや観客の度肝を抜いたジェイコブ・インペリッツェリ大尉(U.S Air Force Capt. Jacob Impellizzeri / コールサイン:プリモ(Primo))の後任となる。
U.S. Air Force photo by Staff Sgt. Melanie A. Bulow-Gonterman
三沢基地で15分間の認証飛行(Certification Flight)を行った後に、同デモチーム(パイロット、セーフティ・オブザーバー、メカニック)は第5空軍司令官:ケビン・シュナイダー中将(画像左)によって認証された。
米ハワイ州ヒッカム空軍基地で発足した同デモチームは、1995年10月から米軍三沢基地の所属となり、太平洋地域(日本、オーストラリア、インド、グアム、マレーシア、ニューギニア、韓国、シンガポールなど)で年間約20回の展示飛行を披露。戦闘機F-16CJ(F-16C Block 50)のワイルド・ウィーゼル能力を示すことで、米空軍への理解と太平洋地域での国際交流を促進する活動を行っている。
U.S. Air Force photo by Staff Sgt. Melanie A. Bulow-Gonterman
以前のガフニー少佐は、米軍三沢基地の第35戦闘航空団 第35運用群(35th Fighter Wing - 35th Operation Group)の第35作戦支援隊(35th Operations Support Squadron)で作戦補佐官を務め、常に基地機能が高レベルで維持できるように戦闘飛行隊(第13戦闘飛行隊・第14戦闘飛行隊)などの支援を行っていた。デモチームパイロットになるための訓練では、インペリッツェリ大尉が操縦する複座型F-16の後席に搭乗することから始まり、計35回のトレーニング・ソーティが実施され単独飛行に至るまでに5週間が費やされた。認証飛行では、地上で安全監視員を務めていたインペリッツェリ大尉との通信を続け、各課目前に機体の高度と速度を報告していた。
Photo from Official United States Air Force Website
2012年、米ミスミズーリ州キースラー空軍基地でF-16パイロットの資格を得たころのガフニー少佐(当時は中尉)
新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大の影響で、太平洋地域の航空祭・航空ショーは中止や延期が発表されており、ガフニー少佐の初パフォーマンがいつになるか現在不明だが、デモチームは週1回の訓練を継続するとのことだ。
Source: New PACAF F-16 Demo pilot certification flight
Text: 弓削島一樹
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