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自爆ベストからチームメイトを救った米陸軍の兵士が最高位の『名誉勲章(MoH)』を受章

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自己の犠牲を顧みず英雄的な行動を取り、複数の仲間の兵士を救った米陸軍の『トラヴィス・アトキンス(Travis W. Atkins)二等軍曹』(享年31歳)に、軍最高位の「名誉勲章(MoH: Medal of Honor)が贈られる。
モンタナ州ボーズマン出身のアトキンス軍曹は2000年11月に陸軍入隊。ジョージア州フォートベニングで基礎歩兵訓練を受けた後、ケンタッキー州フォートキャンベルの第101空挺師団・第1旅団・第327歩兵連隊・第3大隊・アルファ中隊に配属され2003年3月にクウェートへ出征。イラク派遣時にはファイアーチームのリーダーとして活躍し、同年12月に一旦陸軍を除隊。帰郷し、塗装・コンクリート工として働きながらモンタナ州立大学に進学。2年後に再入隊し第10山岳師団に配属となって、2006年夏に再びイラクの地を踏んでいる。

そして2007年6月1日に運命の日を迎える。イラクで展開していたアトキンス軍曹は、分隊のメンバーと共にアブ・サンマク(Abu Sanmak)の町中をルートセキュリティーの任務に当たっていた。

チームメイトが通りを横切ろうとしている不審者×2名を目撃。大声を張り上げて停止するよう求めた。
無線越しのただならぬ気配に反応したアトキンス軍曹。近くに止めてあったハンヴィーに飛び乗って急行し、帯同していた仲間のメディックと共に車輌から降りて容疑者の元へ駆け寄った。

身体検査をはじめた矢先、容疑者の1人がそれに抵抗。揉み合いの格闘となった。着衣がはだけた瞬間、「自爆ベスト」を身に着けていることが明らかとなった。そしてチームメイトから距離を取り、スイッチの主導権を握ろうと地面に押さえつけるもベストが起爆。数フィート離れたチームメイト3名の命と引き換えに、爆破の衝撃を自らの体で受け止めて死亡した。


Photo: U.S. Army

英雄的な行動を受けて当初、陸軍で二番目に高位となる「殊勲十字章(Distinguished Service Cross)」が贈られるも、その後、軍最高位のMoHへと昇格している。

彼の名は、2013年1月にニューヨーク州フォート・ドラムのフィットネスセンターの名称となって語り継がれている。

Source: Medal of Honor: Staff Sergeant Travis Atkins, 10th Mountain Soldier to be posthumously awarded Medal of Honor

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