イラク治安部隊を支援する米軍「軍事アドバイザー」が、部隊指揮官の裁量で黒色の戦闘服を着用
ダーイシュ(Daesh, IS, Islamic State, ISIL, ISIS)討伐の為、イラク治安部隊の支援に当たっている米軍の「軍事アドバイザー」が、全身黒の戦闘服に身を包んで、一連の作戦遂行に当たっていることがクローズアップされている。
Photo from @AbraxasSpa
米軍は現在、シリアやイラクなど特定の戦場に展開する場合については、ターゲットにされるリスクを低減させ、地元部隊とのより良いコーディネートのために、普段使用している戦闘服から黒の戦闘服に切り替えを認めているようだ。
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この件について、米国の軍事情報サイト・ミリタリータイムズが、バグダッドの米当局に対してインタビューを実施している。それによると「個々の部隊指揮官が特定の任務に適した戦闘服を決定している」「我々の連合軍は、軍事要員が民間人と区別しなければならないと規定している長年の戦時法規を遵守している」と答えている。
また、ミリタリータイムズは、米軍特殊部隊の上級法律顧問を務めたこともあり、セントメアリー大学でテロリズム法センター長を務めるジェフリー・アディコット(Jeffrey Addicott)氏による見解を掲載。アディコット氏によると「1949年のジュネーブ条約によって、一定の距離から識別できる制服・インシグニアが使われた」とするも、「しかし、この15年を遡ると、その線引きが不鮮明になっている」と指摘している。背景には冷戦終了以降、国軍同士の大規模な衝突に替わって急増している不正規戦闘の存在があるとみられており、同氏は「ダーイシュが最たる例であり、米国が敵対する相手の多くは、戦争をおこなう上で同じ土俵に乗っておらず、米国もそれに適応している」と解説している。
Photo from @ArmyComplex
こうした現場での変化は、今月初めに入ってからSNSにアップされている画像から確認できるようになっている。そこには、ダーイシュ討伐作戦の最前線に立つ、イラク軍の「ゴールデンディビジョン」と同じく、個人用防護装備類の下に、マルチカムブラックなど真っ黒な戦闘服を着用している米軍兵士の姿を見掛ける。
Photo from Cactee @Operator1798
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