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アフガニスタンのダーイッシュ (IS) が米軍兵士の装備を鹵獲か

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アフガニスタンのダーイッシュ (IS) が米軍兵士の装備を鹵獲か
ダーイッシュ (Daesh, IS, Islamic State, ISIS, ISIL) は 6 日、組織の運営するメディア部門「AMAQ」を通じて、米軍特殊部隊でもみられる個人装備を写した写真数点を公開した。写真はその後、イスラム過激派のネット監視をおこなっている「サイト・インテリジェンス グループ (SITE Intelligence Group) 」によって共有され、米国をはじめとした海外ニュースメディアで一気に拡散されている。

英語圏の主力メディアによると、ダーイッシュ側は「今からおよそ 2 週間ほど前に、アフガニスタン東部で米軍の特殊部隊と交戦した。その際、奴らは数名の隊員が負傷しており、これらの装備はそれと同じ場所から鹵獲したものだ」とした主旨で主張している。

写真には、武器や弾薬、アーマー、通信機のほか、隊員個人が特定できる ID カード (CAC: Common Access Card) も確認できるが、いつ撮影されたものか背景関係が不鮮明と伝えられている。また逆に、今回の写真にはライフルや夜間暗視装置の類が含まれていないのも特徴的といえる。

なお、ID カードを晒されたライアン・ラーソン (Ryan Jay Larson) 特技兵について、アフガニスタンで米軍を指揮していたチャールズ・クレベランド (Charles Cleveland) 准将は、「当該兵士の身柄が敵の手に落ちたという事実は無く、現在彼は所属部隊で確認されている」とした書簡を出している。
隣国パキスタンとの国境を望むナンガルハール州を含めた東部アフガニスタンには、1,000 ~ 1,500 名のダーイッシュ戦闘員が潜伏していると考えられており、同州には米軍の特殊部隊が今もなお展開している。なお、「アフガニスタンのダーイッシュ戦闘員」とひとくくりにするも、その多くは以前、パキスタンのタリバン (TTP) と戦っていたメンバーであり、今年の初めになってから大量にダーイッシュへ参加している。また、アフガニスタンにおける別のダーイッシュ構成員は、ウズベキスタンのイスラム活動を起源の一部としている。

7 月下旬、ナンガルハール州でダーイッシュ戦闘員との交戦の末に米軍兵士 5 名の負傷が伝えられているが、米陸軍のジョン・ニコルソン (John Nicholson) 大将は「生命の危機にある負傷は無かった」としている。

ダーイッシュが鹵獲したとする今回の装備品について、退役将校など識者からは「最も懸念されるのはやはり無線機だ」「今回の写真にある PRC-148 (MBITR: Multiband Inter/Intra Team Radio) は、NATO 諸国の軍で広く利用されている戦術用無線機であり、イラク・アフガニスタンの戦争を通じて使われてきた」「稼働品ともなれば、戦術通信の傍受が容易におこなえてしまうリスクが生じる」としている。

また、米国の軍事情報サイトには、「米軍は何年にも渡ってナンガルハール州に展開してきた過去の経緯があることから、今回の装備一式が地元のバザールで掻き集めてきた可能性も否めないではないか」とする疑念の声も寄せられている。

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