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米沿岸警備隊「海上警備対応チーム」によるACADEMI社の施設を使ったCQB訓練映像

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米沿岸警備隊「海上警備対応チーム」によるACADEMI社の施設を使ったCQB訓練映像
米国沿岸警備隊(USCG: United States Coast Guard)大西洋方面部隊が、海上警備対応チーム(MSRT: Maritime Security Response Team)メンバーによる訓練映像を公開した。
訓練は、ノースカロライナ州モヨックにある民間訓練施設でおこなわれており、参加したメンバーは、近接戦闘(CQB: Close Quarters Combat)訓練、高度戦闘射手訓練を通じてその練度の向上を図っている。

当該訓練施設を所有するのは、コンステリス・ホールディングス社 (Constellis Holdings LLC) 傘下にある軍事請負企業(PMC: Private Military Contractor)のアカデミ(Academi)社だ。

関連記事:
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言わずと知れたPMCの雄であった、元ブラックウォーター(Blackwater)から継承してきた同社は、全体で7,000エーカー(=東京ドーム約606個分!)におよぶ広大な訓練施設を所有している。その訓練施設は、民間企業による所有では全米最大規模を誇っており、衛星写真から見ても、周辺に目立った施設の無い中で、ひと際大きな施設が広がっている様子が確認できる。
米沿岸警備隊「海上警備対応チーム」によるACADEMI社の施設を使ったCQB訓練映像
この広大な敷地の中には圧巻の設備が揃っており、その内容は…タクティカルレンジが54箇所、防弾施設が5箇所、市街戦(MOUT: Military Operations in Urban Terrain)・シナリオ施設が複数個所、船舶臨検などに適したシミュレーター施設が4箇所、飛行場が2箇所、降下地点が3箇所、全長3マイル(=約4.8キロメートル)におよぶ戦術ドライビングコース、座学用の教室が25部屋、爆発物訓練場が複数個所、個別訓練センター、450名以上を収容可能な宿泊施設、その他訓練を支援する各種センターが整っている。

アカデミ社の訓練センターを紹介する映像を過去に紹介しているので、興味のある方は下記リンク先よりご覧頂きたい。

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陸軍・海軍・空軍・海兵隊に次ぐ5番目の軍隊に数えられる沿岸警備隊は、海上の安全、移動、治安や、国防、資源・環境保護(海洋汚染防止)といった任務領域から構成され、海上法執行や救難捜索、軍事準備など幅広い任務に対応する国土安全保障省隷下の準軍事組織。

映像にあるMSRTは、潜在的なテロ事案に対して真っ先に対応し、テロリストの活動を自由にさせず、執行に従わない者たちに警備活動を実施するなど、実力行使を見舞うだけでなく、港湾レベルでの対テロ演習への参加や、沿岸警備隊内で他の部隊にその手順を教授する立場にもある。

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