「腰痛」の原因になる―米陸軍に続き海兵隊の体力試験で『腹筋運動』廃止を検討
米海兵隊レイダー大隊の理学療法士が、「腹筋運動(クランチ)が腰痛(下背部痛)の原因である証拠が示されている」とし、年次の体力試験(PFT: Physical Fitness Tests)で外し、『プランク(plank)』へと置き換えるようロバート・ネラー(Robert B. Neller)大将に進言していたことが分かった。
Photo By: Lance Cpl. Angelica I. Annastas
プランク4種目!正しいプランクのやり方で腹筋を割ろう!プランクとは、筋トレを実践している人々の間で「最強の自重トレーニング」などとも呼ばれる種目。基本姿勢では、両肘とつま先で体を支えて体を板のように維持することで、腹筋を中心に体幹そのものを鍛えることができる。支え方や傾きを変えるなどのアレンジを含めると、40以上もの体勢や動きのバリエーションを持つとされる。
ダンベルなどのおもりを使ったトレーニングと違って、全身に渡る小さな筋繊維に対しても微細な刺激を与えるため、全身をバランスよく鍛えられる。
なお、米軍における腹筋運動を外す動きは、今回の海兵隊に限ったものではない。昨年7月には陸軍が「2020年末までに廃止する」とし、デッドリフトやパワースロー、ドラッグ&キャリーを代わりに採用すると発表している。
今回ネラー大将に届けられた資料によると、「体力試験では91%が腹筋運動のスコアを達成していたものの、プランクで180秒間保持することができたのは僅かに13%であり、12%は60秒以下の落第点であった」とし、腹筋運動によって腰痛のリスクがありながらも、体幹強化に繋がっていない状況が映し出されていた。
海兵隊は2020年1月に、腹筋運動かまたはプランクを選択することになるようで、その際の最高得点では、今回試された180秒ではなく、4分20秒(260秒)になると見込まれている。
Source: Did lower back injuries drive the commandant’s decision on planks?, Army to scrap traditional pushups, situps as part of fitness test
★この記事へのコメント
コメントを投稿する
★この記事をブックマーク/共有する
★新着情報をメールでチェック!
★Facebookでのコメント