アメリカ海兵隊 陸軍のM855A1 5.56mm弾を2018年から導入
アメリカ海兵隊は2018年からM855A1弾薬を導入する。M855A1弾薬はライフルレングスのM16ではなくより短いM4カービンに最適化するため燃焼速度を高めた火薬に変更。弾芯に鉛の代わりにスチールを使用しており、貫通力を高めるとともに環境にも配慮している。M855から精度、貫通力ともに向上している。
Photo By: Lance Cpl. Brittney Vella
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M855A1は2009年に陸軍が採用、海兵隊も同時期に採用を検討していたが当時のビスマス・スズ合金弾芯の不具合により保留となっていた。
Photo Credit: Courtesy photo
最近は議会の調達コスト削減の圧力も高まったこともあり陸軍と弾薬や小銃を共通化する動きが加速。M27 IARとの相性問題を解決すべくマグプル社のポリマー樹脂弾倉を導入している。
参考:アメリカ海兵隊がマグプル社のポリマー弾倉「PMAG」の使用を全軍に承認 - ミリブロNews
なお2017年6月にはM855A1がM27 IARの耐久性に問題を引き起こすという報告が出されていたが、その影響は限定的なものだったようだ。
参考:アメリカ海兵隊、陸軍とのM855A1弾共用に「耐久性に関する問題」ありと証言 - ミリブロNews
Text: Chaka (@dna_chaka) - FM201712
Chaka (@dna_chaka)
世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。
★この記事へのコメント
短銃身用に燃焼速度の速い火薬を採用しているので、反動も大きくなるかもですね。銃身異常加熱と排莢不良がなければいいんですが
Posted by
まさ
|
at 2021年06月18日 17:12
20式小銃の銃身長が330㎜なのに銃身長420㎜の89式小銃よりも有効射程距離が延びたというのはこの実包を使うからなのかな。だったら89式小銃でもこれを使えばさらに有効射程距離が延びることになる。
Posted by
ななし
|
at 2021年06月16日 23:26
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