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USSOCOM『先進狙撃銃(ASR)』にバレット『MRAD』が『Mark 21』に選定。親子デザイナーの米軍採用は史上初

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USSOCOM『先進狙撃銃(ASR)』にバレット『MRAD』が『Mark 21』に選定。親子デザイナーの米軍採用は史上初
Photo from Barrett Firearms Manufacturing, Inc.,
This photo is for illustrative purposes only.
フロリダ州タンパの米軍特殊作戦司令部(USSOCOM)が、『先進狙撃銃(ASR: Advanced Sniper Rifle)』の購入について、バレット社(Barrett Firearms Manufacturing, Inc., )との間で5,000万ドル(=約56億円)近い契約を交わしたことを明かした。

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入札にはサコ―(SAKO)、アキュラシー・インターナショナル(Accuracy International)が参加しており、バレット社の『MRAD(Multi-Role Adaptive Design)』が『マーク21(Mark 21)』として採用されている。
契約は5ヶ年に渡る「数量未確定(IDIQ)」「固定価格(FFP)」(H92403-19-D-0002)となり、バレット本社が所在するテネシー州クリスティアナにおいて、その掛かる作業の大部分がおこなわれる。

USSOCOMによるASR取得の動きは2017年に遡る。当初発出された情報依頼書(RFI)によるとASRには、ミッション内容に応じて対人/対物用途とできるよう、①7.62mm x 51mm NATO、②.300 Norma Magnum (.300NM)、③.338 Norma Magnum (.338NM)を使って1,500メートル超の交戦を可能とする「ボルトアクション式」ライフルが希求されている。

これについて専門家からは、「ミッションの迅速化に伴って、作戦現場へ持ち込むライフルのバリエーションを最小限に抑えておきたいという現場の声が反映されている」「ライフルを構成するパーツの中でバレル部分が最も重量を占めているものの、それにも増して異なるライフルを携行することで弾倉や予備パーツなどを用意する必要がある」「3つのバレルを用意するだけであればスナイパーはどれだけ助かることか」「異なるライフルを使いこなす必要がなくなることで、訓練の効率化が可能になる」といった意見が寄せられていた。

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なお、このMRADをデザインした「クリス・バレット(Chris Barrett)」氏は、米軍採用の「M82 “Big 50” 」で知られるロニー・バレット(Ronnie Barrett)氏を父に持つ。親子による米軍採用ライフルのデザイナーは史上初の快挙となる。

Source: Advanced Sniper Rifle (ASR), The Keefe Report: Different Barrett Lands USSOCOM Sniper Rifle

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